【流通】仏カルフール、アジア事業縮小へ [10/07/14]

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1依頼@@@@ハリケーン@@@φ ★
(2010年7月14日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

 3年前、ハイパーマーケットと呼ばれる大型スーパーを展開する仏カルフールはアジアで
の攻勢を強め、50億バーツ(1億5400万ドル)を投じてタイで新たな店舗展開を進めると発表
した。

■国際化戦略に逆行?

 ところが今や同社は、既存24店舗に16店舗を加えて国内トップ5社に浮上したタイから撤退
する計画だ。マレーシアとシンガポールからも手を引く。米ウォルマート・ストアーズに続く
小売世界2位の地位を築いたにもかかわらず、同社のラース・オルフソン最高経営責任者(C
EO)の方針は、国際化とは逆行する動きに見える。

 スイス食品大手ネスレの幹部だった同氏は2009年1月から現職を務める。カルフールで合計
14%の株式を保有し、物言う株主である仏モエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)のベル
ナール・アルノー会長と米不動産投資会社コロニーキャピタルから、期待を下回る成績が続く
同社の立て直しを任された。

 先週、カルフールの撤退計画が報道された途端、――同社はコメントしていないが――株価
は急回復した。だがアジア地域の人口動態は長期的には好材料と見られため、決定は驚きを
もって迎えられた。カルフールは中国に真っ先に進出した小売企業であり、424店舗は今も
同国市場をリードする立場だ。台湾とインドネシアでも大規模に事業展開しており、オルフ
ソンCEOは5月の年次総会でインドネシア市場を「非常に有望だ」と評した。

 残るマレーシア、タイ、シンガポールの3カ国では昨年、合計10億ユーロ(12億7000万ドル
)を売り上げ、アジア部門の売上高の15%を占めたが、グループ全体の総売上高860億ユーロ
のわずか1.1%にすぎない。

 米調査会社バーンスタイン・リサーチのアナリスト、クリストファー・ホグビン氏は「カル
フールは中国とブラジルの事業は継続するもようだ。しかし他の成長市場からの撤退は長期
成長という目標と相いれない」と指摘する。「アジア地区で築いた存在感をなぜ制約する必要
があるのか不可解だ。英テスコは多くの国で努力をし、ある程度の成功を収めている」と語
った。

 オルフソン氏の戦略は、同社の最大市場であるフランスと、それに続く欧州市場のスペイン
、イタリア、ベルギーで収益力を向上させることだ。今年度はこれらの国々に加え、中国・
ブラジルなどの重要な「成長」市場に集中的に投資してきた。

 同氏はこれまで、カルフールが市場トップになる見込みがない国からは撤退すると発言し
てきた。すでにロシアと南イタリアでは店舗を閉鎖し、ポルトガル事業の売却も検討してい
る。一部アナリストは、同社が最も将来性が大きい国に資源を集中するのは賢明で、現在は
拠点を置く国の数が多すぎ、経営判断に時間を要していると指摘する。オルフソン氏の前任者
、ホセ・ルイス・デュラン氏もメキシコ、日本など売り上げが低迷する市場からの撤退を決断
した。

ソース:日本経済新聞
http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819584E3E6E2E2E08DE3E6E2E5E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2
2@@@ハリケーン@@@φ ★:2010/07/15(木) 12:33:21 ID:???
>>1のつづき

 英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)のアナリスト、ジャスティン・スカ
ボロー氏は「カルフールに資金面の不安があるわけではない。だから一連の資産売却は収益
や評価額の問題ではないと考えている」と語った。専門家の推定では、これら事業の価値は
5億〜7億ユーロに上る。

■撤退計画の詳細は未定

 撤退計画は緒に就いたばかりだ。カルフールは銀行側との協議に入ったが、今後の進め方
はまだ決まっておらず、事情に詳しい関係者によると買収相手との真剣な話し合いも始まっ
ていない。

 香港の銀行のM&A(合併・買収)部門担当らの間では、売却はおそらく資産を2つに分割
すると見られている。マレーシアおよびシンガポールの資産と、タイの資産である。

 英小売大手テスコは、マレーシア・シンガポール資産の最も有望な買い手とみられる。シン
ガポールで上場する香港のデイリー・ファームや日本のイオンも名乗りを上げる可能性がある。

 プライベート・エクイティ(未公開株)ファンドでは、英CVCキャピタルパートナーズ
やマレーシアの投資グループ、ナビス・キャピタルなどが見込みがある。シンガポールでスー
パーマーケット・チェーンを経営するNTUCフェアプライスは、シンガポールとマレーシ
アの事業が別個に売却される場合は手を挙げるだろう。

 英テスコは、タイ事業の買収でも仏グループ・カジノの強力な対抗馬になるだろう。両社は
タイ市場で2大小売りチェーンを築いているが、いずれもコメントはしていない。

by Scheherazade Daneshkhu, Robert Cookson, Kevin Brown and Elizabeth Rigby

(c) The Financial Times Limited 2010. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely
responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited
does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.

-以上-
3名刺は切らしておりまして:2010/07/15(木) 12:33:34 ID:HKPtXHao
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4名刺は切らしておりまして:2010/07/15(木) 12:52:46 ID:yud3go7m
ここ、日本で何度も失敗してたよね。
一度も行ったこと無かったけど、何が悪かったん?
5名刺は切らしておりまして:2010/07/15(木) 12:55:27 ID:g0VxS/+G
カルフールは高い。しかも日本人の口に合いそうにないものを大量に陳列してる。
セレブには人気あるかもしれないが庶民層には興味がわかないスーパー。
テスコの方が激安だしもっと進出して欲しい。
6名刺は切らしておりまして:2010/07/15(木) 14:32:52 ID:g8hQSsX+
日本ではコストコが定着してるのにね

カルフールは中国で不買運動食らって売り上げ激減したからアジアでの展開をあきらめたのかな
7名刺は切らしておりまして:2010/07/15(木) 14:59:25 ID:BdyL13rR
南町田のに良く行ってたけど、最初鳥のローストとか肉系がすごく
うまかったんだけど、急に味が落ちた。あと鮮魚が全然なくてがっかりだった。
友達曰く、店員がローラースケートでがんがん飛ばしてて危なくて子供つれて
行けないって言ってた。コストコは買っても保管する場所がなくて行くのやめた。
8名刺は切らしておりまして:2010/07/15(木) 15:32:08 ID:bFrJeAbC
>>6
コストコは、店員の質とサービスが悪すぎるんだよね。
アメリカのように巨大な冷蔵庫と冷凍庫をや広い庭を持ってるなら
欲しくなるような物あるけどね。
だた輸入品でガザが大きい掘り出し物が安いから利用してる。
小物とかは個人で輸入できるしね。
9名刺は切らしておりまして:2010/07/15(木) 15:45:33 ID:ffZ+7qs/
イオンがひきつぎます
10名刺は切らしておりまして:2010/07/15(木) 15:48:24 ID:hzSK/imx
>>7
あのへんだと最近は長津田のアピタの方が好き。
11名刺は切らしておりまして:2010/07/15(木) 15:53:16 ID:ffZ+7qs/
>>4
日本の場合、大店法はずしで類似業態の日本資本店が同時期に一気に展開された
それに巻き込まれては外資じゃ息が続かない

日本に選考する1990年代中ごろから中国、東南アジアで展開してきたのだけど、それらの国々では規模的にカルフールと競合する地元資本がなかったからやりやすかったんじゃね
12名刺は切らしておりまして:2010/07/15(木) 16:04:01 ID:qzdCaIaK
中国ではもうかってそうなんだけどな。
13名刺は切らしておりまして:2010/07/15(木) 17:13:35 ID:f+qFwkyV
幕張のカルフールはオープン直後は悪評ぷんぷんだった。
その後日本の実情に合わせた店作りに転換したが、大して伸びず。
やがてイオンの看板をかぶせられ、ついにこないだ完全にイオンに取って代わられた。
14名刺は切らしておりまして:2010/07/15(木) 17:39:25 ID:JuS+muTS
どの国の会社であれ、本国のメイン事業が不振だと、海外で遊んでる余裕が無くなるのよ。
日本の製造業だって、世界市場でいまいち調子が悪い本当の理由は、国内の不景気。
15名刺は切らしておりまして:2010/07/15(木) 19:17:47 ID:sH6pSMxE
>>4
中途半端だった
あれだったらもっとおフランスの香りを前面に出した方が良かった
16名刺は切らしておりまして:2010/07/15(木) 20:02:24 ID:cQQDrZNg
>>13
悪評ぷんぷん?
日本語でおk
17名刺は切らしておりまして:2010/07/15(木) 22:13:03 ID:Lbfv97ft
欧米の巨大GMSって、
3つのコスト削減要因があるのよ

ひとつは大量仕入れによる、製品コストの削減
次は、僻地に巨大なショッピングモールを作ることによる売り場面積あたりの賃料の削減
最後が、省サービスによる人件費の削減

んで、海外の巨大GMSが日本で通用しないのは、最初のひとつだけは日本でも条件は同じだが
後の二つがなかなか合わないこと、日本は人口が集中していて、東京圏は郊外でも地価が高い。
また、日本の販売員は、なんだかんだ言って欧米より質が高いから、
きめ細かなサービスが人件費と見合ってしまうこと、
18名刺は切らしておりまして:2010/07/16(金) 10:50:32 ID:CYExykZ9
>>17
それもあるね。

あと、日本の市場は、橋を一本越えたら、住民の食生活が違うのよ。
NBのソースだって、ブルドックかカモメか、川を挟んで違ったりする。
魚の種類も結構違う。実は、切り方や売れ線の量目も違う。
同じ商品でも、量が各家庭の求めるサイズと合っていないと、売れなかったりする。

そこで、普及帯の食品スーパーの店舗は、3km程度の商圏を想定して、
狭いエリアに特化した店作りになる。
大量仕入だけだと、そういうニーズに合わせられないのよ。

で、結局、40km商圏とかの大規模店を郊外に作って「安値感」だけで勝負するハメになる。
大規模店は客が入らないと償却負担で赤字が凄いことになるから、ひたすら安売りのチラシ
を撒き散らすことになる。人員は削減できても、舞台装置はでかいから、決してコストダウンに
なっているわけじゃないし、損益分岐の売上高が高いから、そこをクリアするのに四苦八苦。
本当に安売りしたら、損益分岐点がさらに遠のく。

最近は知恵がついてきて、食品スーパーはオマケで、飲食店とブランドショップ入れてショッピング
モールにして、そっちで集客して、テナント料を稼ぐようになってる。もう、食品なんてどーでも良い
世界なのよね。

アメリカとかだと、客の社会階層別に行くスーパーが違うの。貧乏人はウォルマートへ、金持ちは
地場の高級店へ。多分、欧州の方が、階層の区別はきついから、もっとその傾向が強いと思う。
そして、大量仕入のチェーンストアとして大規模化するのは貧乏人の店。アジアの僻地ならそういう
お店でも、はじめて見るお店になるので、そこそこ客が入るんだよね。日本では、階層別じゃなくて
地域別なので、対応できない。
19名刺は切らしておりまして
日本からの撤退はすでに過去のことだろ

タイのカルフールは普通ににぎわってると思ったけどな