ソースは
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aadrQgr1wbbc [1/2]
7月12日(ブルームバーグ):東京外国為替市場では円がドルやオーストラリア・ドルなどに対して
約2週間ぶり安値を付けている。
世界的な株価の持ち直しを背景に投資家のリスク回避姿勢が後退するなか、高金利通貨選好の動きが
優勢。
また、米長期金利の上昇で日米金利差を意識した円売り・ドル買いも先行しやすい状況となっている。
円は対ドルで一時、1ドル=88円85銭を付け、6月29日以来の円安値を更新。オーストラリア・ドルや
ニュージーランド・ドル、カナダ・ドルに対しても約2週間ぶり安値水準となっている。
週末の参院選では連立与党が過半数を割り込んだ。結果はある程度想定の範囲内で、為替相場への影響は
限定的となっているが、政権運営をめぐる不透明感や財政再建路線の後退への懸念が強まれば、
海外投資家を中心に円を敬遠する動きが強まる可能性もあるとみられている。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマン外国為替部の久保信明バイスプレジデントは、参院選の結果について、
大きな影響は見込みにくいとしながらも、少なくとも「円にとってはいい材料ではない」として、
円は買われにくくなると説明。その上で、株の動きも含めてリスク回避的な動きがやや弱まっているため、
「円もドルも売られやすい」展開を予想している。
ユーロ・円相場は1ユーロ=112円台前半で円が弱含み。ただ、前週末に付けた6月21日以来の
ユーロ高・円安水準の112円67銭は下回っている。
また、ユーロ・ドル相場は前週末に一時、1ユーロ=1.2722ドルと5月12日以来の水準まで
ユーロ高・ドル安に振れたが、その後ユーロは反落。週明けの東京市場では1.26ドル台前半から
半ばでもみ合う展開となっている。
-続きます-