【コラム】無線インターネットに「二度目の正直」はあるか（池田信夫） [10/07/07]

■広がる公衆無線インターネット

　6月25日にWire&Wireless（Wi2）という無線通信事業者の事業戦略説明会（関連記事）で、
高津智仁社長と公衆無線LANの可能性について話した。公衆無線LANとは、無線LANの基地局を
設置して一般向けの通信サービスを行なうものだ。無線LANの電波の届く範囲は狭いが、多く
の無線LANをリレーすることによって「面」でサポートするのだ。

　こういうビジネスはWi2が初めてではない。1999年ソフトバンクとマイクロソフトと東京
電力が「スピードネット」という会社をつくってラストワンマイルに無線を用いるサービス
を提供した。しかしこのときは中継系のインフラ（電力線）をもっている東京電力が電柱か
ら電波の飛ぶ範囲でやろうとしたため、面的にカバーすることができなかった。その後もMIS
（モバイルインターネットサービス）なども公衆無線LANサービスを行なったが成功しなかっ
た。今でもライブドアなどがサービスを行なっているが限定的なものだ。

　この原因は用いられている無線LANの周波数が2.4GHz帯という不利な帯域だからである。
電波は周波数が高くなるほど光の性質に近づいて直線性が強まり、見えないところに届きに
くくなる。このためテレビや携帯電話の使っているUHF帯では、中継局や基地局は数キロメー
トルおきに1局おけばよいが、2.4GHz帯の場合は数百メートルおきに置局しなければ、面で
カバーできない。このような「マイクロセル」と呼ばれる小規模な基地局をたくさん建てる
ことはむずかしいので、家庭にある無線LANを利用しようというのが公衆無線LANの発想だ。

　これは世界的にもFONなどが行なっており、無償で無線LANのモデムを配布し、そのユーザ
ーには無料で使用可能にする代わり、他のユーザーがそのモデムを使って通信を行なうこと
も可能にしている。Wi2のサービスは、ライブドアやバッファローの駅や喫茶店に置かれた
無線LAN基地局をつなぐもので、当面は1万3000局、来年は10万局をめざすという。

■「第2のインターネット革命」は可能だ

　他方、ソフトバンクモバイルはコンビニエンスストア「ミニストップ」の店舗に同社専用
の無線LAN基地局を置くと発表した。現在はスターバックスなど首都圏の4400ヵ所で無線LAN
基地局が利用可能だが、これを本年度内に2000ヵ所増やし、全国に拡大するという。これを
利用すれば、3G携帯電話の電波が届かない場所でも、iPhoneやiPadが使えるようになる。

　これは一見、携帯電話事業者のビジネスとしては奇妙にみえる。無線LAN基地局経由の通信
は無料なので、3Gの通信量が減って通信事業者は損をするからだ。しかし実際には、現在の
携帯端末はほとんどがパケット定額サービスなので、通信量が減っても料金にはあまり影響
しない。それよりiPadなど大きなデータを使う端末が増えたため、屋内の通信データを無線
LAN経由で電話回線に逃がさないと、3Gの基地局が負担に耐えられなくなってきたのだ。

ソース：池田信夫の「サイバーリバタリアン」
http://ascii.jp/elem/000/000/534/534733/

>>1のつづき

　こうした状況を打開する切り札として期待されているのが、UHF帯のホワイトスペースだ。
これは来年、アナログ放送が終了すると空く予定のテレビが使っていない周波数で、全国平均
で200MHzぐらいある。これは今、携帯事業者が使っている全周波数のほぼ半分にあたる広大
な帯域である。FCC（米連邦通信委員会）は2008年、UHF帯を免許不要で無線LANに開放する
ことを決めた。日本でも、原口総務相の「原口ビジョン」で「ホワイトスペースの有効利用」
が明記された。

　UHF帯の電波の届く範囲は2.4GHz帯よりはるかに広いので、携帯電話と同じぐらいの置局密
度でカバーできる（免許条件にもよるが）。これを使って携帯電話事業者が公衆無線を行な
えば、3Gのように信頼性は高くないが、はるかに安く高速の無線通信が可能になる。つまり
15年前に固定回線で起こった「電話からインターネットへ」の転換が、無線で起こるかもし
れないのだ。この「第2のインターネット革命」によって、ユーザーは広い帯域を使えるよ
うになり、新しい企業が無線インターネットに参入して成長も期待できる。必要なのは、電波
行政の改革だけである。

-以上-

一方通行の垂れ流し放送とちがって、個別に情報をやり取りするから話は違ってくるんじゃないだろうか？

UQの増設ペースがはやい

PHS回線で行えばよい

Willcomだと小海線や上越線でもつながったのに
UQ/EMともにｼｮﾎﾞｲ

かといってなぁ･･･････3GだとまだPCつなげないし

なんで池田信夫にこんなこと聞かにゃいけん？　あほらし。

>>6
ウィルコム高山線で使えなかったぞ。岐阜と富山の境界線付近。

FON多いけど、
使いたい場所に無いんだよな。

そんなにどこでもピコピコする必要あるか？

UQの速度味わってしまうとこれ以上の速度が必要なのだろうかとも思ってしまう
都会だからだろうか

>>11
実測どのくらい？Youtubeとかの動画普通に見られる？？

帯域の思い切った開放がまず日本のネットインフラ改革には一番必要だろうな。
わざわざ個々の宅内にまでファイバを引く必要なんて無い。

孫が吼えてる光の道構想は間違ってる。どうせSB基地局負担を個人のフェムトに背負わせるのが本来の目的だろ。

ドコモ800枠頂きま〜す

WiMAXは2.5GHz

>>12 動画も普通に見られるよ。ただつながらないところはまだ多い。

Wimaxは下りはタダで解放して
上りは従量制の有料にすればいいんだよ。

2.4GHzよりは飛びはいいかもしれんが、その分アンテナが大きくなるぞ。

>>18
どれくらい違うのかわかって言ってんの？

まずは通信を他者から盗聴されない仕組みが確立されないとね。

>>9
公衆無線LANがカバーするべき場所って、空港，駅，バスターミナル，SA，PA，道の駅，
鉄道やバスの車両内，飲食店，公園，図書館などの公営施設の駐車場，
ショッピングセンターの駐車場，観光地の駐車場，神社や教会などの宗教施設……などの、
不特定多数が立ち止まるのに適した場所なんだよね。

FONはそういう場所のカバーが薄くて、誰得って感じで無駄に住宅地をカバーしているから、
数の割に使いにくいんだよね。

>>20
本気で公衆無線LANを使っている人って、自鯖までVPNでトンネル掘っているから、
無線LAN区間が非暗号化でも無問題だったりする。

www

ww

w

WiFiとどう違うのですか？

電力会社がやればいいじゃないか

人の住むところほぼ１００％に線路を行き渡らせてるのは電力会社だけだし
電柱ごとにWiFiAPかフェムトAP置けばいいじゃないの

>>24
やっとＰっちの再登板かぁ。
電力会社も誉れでしょうねぇ。。うん、うん。

>>13
孫社長の陰謀は当たってると思うが、宅内にファイバを引くのはいいんじゃない？
無線って混信したりするから、全てを置き換えるのは無理だと思うし。

アステルの基地局って電柱とかにずっと放置されたままだよね。
あれはもう使えないのか？

電波が届かないと話にならんので仕方なくauのデータカード使ってる。

>>20
おれは2chを読み書きしたり、PC WATCHを見たりするだけなので別に盗聴されてもいいよ。

池田信夫（笑）

PHSが儲かってれば、無線LANのアンテナも一緒に展開することも出来るチャンスがあったかも知れん。
DDIPOCKETの出力がもうちょっと強くてもよけりゃ全然違う展開になってたと思う。

・つながらない場所が多い
・高い


どうにかしないと普及しない

>>24
> 人の住むところほぼ１００％に線路を行き渡らせてるのは電力会社だけだし
> 電柱ごとにWiFiAPかフェムトAP置けばいいじゃないの

一時期の一部の電力会社は、その心意気だったんだけどねえ。
どういう訳か方向転換して撤退方針になってしまった。

よくわからんけど、無料で繋げられるアクセスポイントだけを表示して欲しいわ
たくさん表示されても全部セキュリティあり、または有料登録制だったりするから