大原薬品工業(滋賀県)は6日、米英に本社を置くユーサファーマから白血病治療薬「エルウィナーゼ」の日本における
開発・販売権を取得したと発表した。
厚生労働省の検討会議に開発要望があがっている国内未承認薬の1つ。
大原薬品では今後予定されている同会議による開発要請の結果を踏まえたうえで国内開発に乗り出す。
急性リンパ性白血病治療にはがん細胞の増殖を抑える大腸菌アスパラギナーゼが使われているが、アレルギー反応で
治療中止を余儀なくされるケースがあり、その代替薬として細菌由来であるL-アスパラギナーゼのエルウィナーゼが
世界60カ国以上で臨床使用されている。
厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」は第1弾の開発要請品目を先ごろ公表したが、開発要望の
あった同薬は漏れている。第2弾の要請は今秋に予定され、同社ではこの結果をまって国内開発計画を決める。
同社はすでに白血病治療薬2製品を保有しており、エルウィナーゼの導入で製品構成の強化を図る考え。
▽ソース:化学工業日報 (2010/07/07)
http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201007/07/02801_2121.html