[デトロイト 1日 ロイター] 6月の米自動車販売は季節調整済み年率換算で前月から減少し、
大手自動車メーカーは、年初に期待された下期の需要回復の兆しは見られないとの見方を示した。
6月の販売台数は前年同月比で2けた増となったものの、季節調整済み年率換算では前月から減少し、
力強い回復に対する業界や市場の期待は過大だった可能性があるとの見方が浮上している。
クライスラーの販売台数は35%増、フォード・モーターは13%増。
ゼネラル・モーターズ(GM)は11%増加した。
日本のメーカーでは日産自動車が11%増、トヨタ自動車が7%増。ホンダは6%増加した。
現代自動車は35%増で他社の伸びを大きく上回り、上期の販売台数は25%増となった。
ただ、米自動車需要は予想を下回るペースで推移しているとの見方を示した。
オートデータによると、6月の業界全体の販売台数は年率換算で1108万台となり、
5月の1160万台から減少。上期の平均1115万台も下回った。
2010年の販売台数については、約1250万台が予想レンジの上限となっていたが、
業界幹部の間ではこれは達成不可能との見方が強まっている。
現代自動車の北米幹部John Krafcik氏は10年の業界全体の販売台数を1130万台程度と予想、
トヨタは約1150万台との見方を示した。
米国トヨタ販売のボブ・カーター副社長は「業界の回復がゆっくりとしたプロセスになるのは
間違いない。道のりは平坦ではないだろう」とした上で、「低迷の続く市場でわれわれは順調に来ている」
と述べた。
ソースは
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-16107020100701 関連スレは
【自動車/米国】米新車販売、上半期16.7%増 着実に市場回復[10/07/02]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1278037296/l50 「期待外れ」自動車市場減速 GM、トヨタなど予想届かず(2010.7.3)
米自動車業界分析会社オートデータが1日発表した6月の米自動車販売台数は年率換算で市場予想を
下回る1110万台となり、自動車市場が減速しつつある可能性をうかがわせた。失業や景気に対する懸念から、
高額商品の買い物を避ける動きが広がった。
6月の販売台数の前年同月比増加率は14%で、4月(20%)、5月(19%)を下回った。ブルームバーグが
まとめた6月販売台数(年率換算)の市場予想平均は1120万台。5月(同)は1160万台。2009年は970万台だった。
各社が同日発表した販売台数の前年同月比増加率はそれぞれ米ゼネラル・モーターズ(GM)が11%、フォードが13%、
トヨタが6.8%、ホンダが6.2%、日産自動車が11%、韓国の現代自動車が35%となり、現代を除き大半が市場予想に
届かなかった。
IHSグローバル・インサイトの自動車アナリスト、ジョン・ウォルコノウィッツ氏は「自動車販売は、かなりの期待外れだった
消費者信頼感の数字に沿ったものだった。従来、6月は販売面で好調な月だが、今年の6月はこれを打ち消す強力な
要因があり、失望を招いている」と語った。米民間調査機関のコンファレンス・ボードが6月29日発表した6月の
消費者信頼感指数は52.9と、前月の62.7(改定値)から低下した。
ブランド別では高級車上位3ブランドがいずれも前年同月比で販売台数を伸ばした。
ドイツのダイムラーの「メルセデス・ベンツ」ブランドの6月米乗用車・トラック販売台数は前年同月比21%増の1万8269台だった。
独BMWの「BMW」ブランドは15%増の1万9182台。トヨタ自動車の「レクサス」の乗用車・ライトトラック販売台数は2.7%増の
1万7332台にとどまり、ドイツの2ブランドとの差は縮まった。
1〜6月期では、レクサスが10万7430台で首位。メルセデスは10万3674台、BMWは10万632台となっている。
3社とも今年の販売台数は前年を上回っている。昨年はレクサスが17%、メルセデスが15%、BMWが21%、それぞれ減少した。
高級車メーカーとディーラーは、従来の最高級モデルの顧客に加え、品質と値段の兼ね合いを重視して自社モデルのなかで
比較的安価なものを求める消費者に狙いを絞っている。
高級品調査会社ユニティ・マーケティングのパム・ダンジガー社長は「リセッション(景気後退)によって打撃を受け、最近になって
ようやく高級車購入を検討する余裕が生じた顧客に各社がアピールすれば、高級品販売は今後も回復し続けるだろう」と指摘した。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100703/bsa1007030505005-n1.htm