ソースは
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aUKiys.vfN34 [1/2]
6月21日(ブルームバーグ):ニューヨーク外国為替市場では、主要6通貨に対する
インターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数が2営業日連続で上昇。
中国が発表した人民元の弾力性拡大を受けた、景気回復が強さを増すとの楽観的な見方が後退。
ドル指数は朝方の下げを埋めた。
ドルは主要16通貨中、南アフリカ・ランドやノルウェー・クローネ、カナダ・ドルを含む9通貨に対して
上昇。株式相場は値下がりし、ユーロは下げ幅を拡大した。
為替ストラテジストらは、人民元の上昇により消費者は中国製品への支出削減を余儀なくされると
指摘した。オーストラリア・ドルとニュージーランド・ドルはいずれも一時1カ月ぶり高値に
上昇したものの、上げ幅を縮小した。
バークレイズのテクニカルアナリスト、マクニール・カリー氏は
「中国の週末の動きに対する陶酔感は、かなり早く引いてしまった」と述べた。
ニューヨーク時間午後5時現在、ドル指数は前週末比0.3%上昇の85.991。
ドルはユーロに対して前週末比0.6%高の1ユーロ=1.2312ドル(前週末は1.2388ドル)。
オーストラリア・ドルは対米ドルで0.5%高の1豪ドル=87.65米セント。
一時は同88.59米セントと、5月17日以来の高値を付けた。
ニュージーランド・ドルは対米ドルで1NZドル=70.82セント。
一時は同71.53セントと、5月14日以来の高値を付けた。
円はドルに対して0.4%安の1ドル=91円11銭(前週末は90円71銭)。
円はユーロに対して0.2%高の1ユーロ=112円22銭(前週末は同112円40銭)。
■輸入製品は「より高くなる」
バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のマネジングディレクター、
マイケル・ウールフォーク氏は「われわれは中国からの輸入品を購入している。こうした製品価格は
より高くなる」と指摘。
「それはインフレで、欧州や米国での金利上昇を意味する。また、結果的に成長の減速も意味する」と述べた。
ユーロはドルに対して、朝方の上昇を帳消しにした。
欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は、欧州連合(EU)の財政規律に違反する各国政府は、
投票権のはく奪を含む、より厳格な罰則に直面する可能性があるとの認識を示した。
格付け会社フィッチ・レーティングスは、仏銀BNPパリバの長期発行体デフォルト格付け(IDR)を
「AA」から「AA−」に引き下げた。フィッチは同行の資産の質「悪化」を格下げの理由に挙げた。
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