十六銀行(岐阜市)は4日、企業間の新しい決済手段「電子手形」を初めて利用し、取引先企業への支払いを行ったと発表した。
地銀では、全国で10行が電子手形の制度に参加しているが、実際の取り扱いは今回が第1号。
支払いを受けたのは、岐阜県下呂市の建築資材製造「ハウテック」。
同社が、販売先の大手住宅メーカーから代金数億円を電子手形で受け取り、そのうち1億円を十六銀に買い取ってもらった。
電子手形は、商品代金などを支払う企業がインターネットなどで支払先の企業名や金額などの情報を「記録機関」に送り、記録機関が管理する仕組み。
昨夏スタートし、現在は三菱東京UFJ銀行の子会社が唯一の記録機関としてサービスを行っている。
十六銀など地銀10行はこの仕組みに加わり、債権者企業から電子手形を買い取る業務に乗り出した。
電子手形は、紙の手形と違い、印紙代が不要で管理もしやすいことなどから拡大が見込まれるため、
十六銀は「今後も電子手形を受け取った企業の資金調達ニーズに応えたい」と話している。
ソース:中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2010060590092404.html