財務省が4日発表した2010年1〜3月期の法人企業統計によると、金融機関を除く全産業の
設備投資額は前年同期比11・5%減の11兆1429億円で、四半期ベースで12期連続で
マイナスとなった。
一方、経常利益は2・6倍増の11兆25665億円と大きく伸び、2期連続で前年を上回った。
企業の利益は、米国発の金融危機で急落した前年同期から大幅に回復したものの、
景気の先行きへ不透明感から企業の投資マインドは依然、冷え込んでいる実態が
浮き彫りになった。
設備投資を業種別でみると、自動車など輸送用機器が51・9%減、電気機械が31・3%、
情報通信機器が26・6%減と、主要輸出企業で大きく落ち込み、製造業全体で31・2%減と
なった。非製造業は建設や小売でプラスとなり、0・4%の微増に浮上した。
経常利益は、輸送用機器が前年同期の7849億円の赤字から1兆389億円の黒字に
急回復するなど、電気機械、情報通信、化学、鉄鋼などが軒並み黒字転換。製造業全体で
前年同期の2兆2462億円の赤字から4兆4018億円の黒字へと6兆円超の改善となった。
非製造業は前年同期比5・2%増の6兆8547億円だった。
このほか、全産業の売上高は10・6%増の344兆1331億円で、増収に転じた。
調査は資本金1000万円以上の企業に4半期ごとに実施。回答企業は約2万1千社。
ソースは
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/100603/fnc1006030859004-n1.htm 財務省のサイト
http://www.mof.go.jp/から、法人企業統計調査 平成22年1〜3月 [241kb,PDF]
http://www.mof.go.jp/ssc/h22.1-3.pdf