ソースは
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aXBNLsjHu9uI [1/3]
6月2日(ブルームバーグ):3次元(3D)テレビ向けアダルトビデオ(AV)が今月、
国内で初めて発売される。
主演は人気AV女優の佳山三花(27)と麻美ゆま(23)。
ソニーやパナソニックなどがヒット商品にと期待する3Dテレビだが、コンテンツがまだ不足。
アダルト業界の女優たちが3Dテレビに顧客を誘い込む役割を果たすかもしれない。
3Dテレビ対応DVDを発売するのはAVメーカー、エスワン(東京・渋谷区)。
6月7日に「3D×佳山三花」、同19 日には「3D×麻美ゆま」の計2作品を予定。
2人のバストサイズはGカップとHカップ。
3D−AVを企画したプロデューサーのSAKON氏(29)によると、エスワン屈指の人気と
肉体美を誇る女優を起用したという。
地下経済に詳しいBRICs経済研究所の門倉貴史代表によると、2009年のAV市場規模は1086億円で、
全ジャンルのビデオ売上高の約3割に相当する。
バークレイズ・キャピタル証券の藤森裕司アナリストは、映像の完成度が高く、迫力あるAVが
自宅で見られるとなれば「3Dテレビを購入するインセンティブになる」とみている。
発売されるDVDは1枚に3Dテレビ用のほか、通常版、通常テレビでも赤青メガネをかければ
立体画像が見える3パターンの映像が入っており、赤青メガネも1つ付く。初回出荷数は数万本だが、
すでに当初の計画を上回る事前予約が入っており出足は好調。
いずれも225分で、価格は通常版と同じ2980円。エスワンは月に約25本のペースで新作を投入。
今後は別の女優による3D作品も年内に予定している。
■心のどこかで 期待
「3D−AVは待ちに待った夢の商品」――。
こう話す会社員の森典夫さん(40)は、妻と2人の子供がいるが、「世の男性は3D映画を見るため
といいながら心のどこかで3D−AVが見られるチャンスに期待している。
子どもへの悪影響もなんのその、こぞって3Dテレビを買う機会をうかがうのではないか」と本音をもらす。
映画「アバター」の大ヒットで注目を集めた3D。
4月にはパナソニックが先陣を切って3D対応のテレビとブルーレイディスクプレーヤーを国内で発売。
ソニーの3Dテレビは6月、シャープが7月末、三菱電機も今夏に投入する計画だ。
だが国内ではエコポイント効果ですでに一定の買い替えが進んでいる。
独身の会社員、宮崎聡史さん(33)も「とりあえずレンタルしてみたい」という。
普段はCS放送でアダルトを月2000 円ほど視聴し、レンタルビデオも月1−2回利用する。
3Dテレビは未購入だが、「テレビを買う場合はもう『見る』以上の付加価値を求めてしまう。
特に男性であれば3D−AVは3Dテレビを購入するきっかけになると思う」と話している。
テレビ3D放送では、BS11デジタルが07年の開局時より無料で開始。
ジュピターテレコム(JCOM)も4月から3D映画などをオンデマンド方式で、スカパーHDは
6月19日のワールドカップ日本対オランダ戦を皮切りに計25試合を放送する。
だが藤森氏はまだ「コンテンツ不足が3Dテレビの普及を妨げている」といい、
「AVは有力コンテンツの1つとして注目に値する」と指摘する。
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