【畜産】宮崎ブランド豚も打撃 口蹄疫 母豚700頭殺処分に[10/06/02]

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(2010/06/30 日本農業新聞)
 口蹄疫清浄化で副大臣 発生農場支援を優先/ワクチン接種農家 対応の差に不満も

宮崎県の口蹄(こうてい)疫問題で、政府の現地対策本部長を務める篠原孝農水副大臣は
29日の会見で、ワクチンを接種した家畜のふん尿などの密封作業の支援について、発生
農場での作業を自衛隊などの支援で終わらせた後に行う考えを示した。患畜・疑似患畜
農家への対応と比べて差が生じることに現場では不満も出ている。作業に必要な経費の
助成はともに消毒薬だけになるという。(口蹄疫取材班)

 現地本部は、ワクチン接種地域を中心とした移動・搬出制限を解く条件に、家畜ふん尿の
密封などを挙げる。
 県は28日、山積みしたふん尿をブルーシートで覆いウイルスが飛ばないよう密封する
作業の進め方を、関係自治体の担当者に提示。自衛隊などが発生農場を支援するが、
ワクチン接種農場は原則、支援しない考えを示した。これに対し、市町の担当者らから
「家畜を犠牲にしたワクチン接種農家に冷たいのではないか」との声が上がっていた。
 篠原副大臣は「ウイルスを多く含む発生農家のふん尿を優先する。その後にワクチン接種
農場も支援する」と両者を支援する考えを表明した一方、「(発生農場の作業中に、ワクチン
接種農場は)どんどんやっておいてもらいたい」と述べ、自主的な作業も求めた。
 県によれば、作業を支援するのは自衛隊200人以上に自治体職員らを加えた計650人
ほど。「発生農場280戸、ワクチン接種農場1000戸すべてを支援するのは困難。
7月16日に制限を解除するためにも、JAやボランティアにも協力してもらいたい」
(農政企画課)としている。


 同等の扱い検討/市町、JA 「ふん尿残ると危険」

 口蹄疫の清掃消毒に関し、ワクチン接種農家に当面は自主的なふん尿の密封作業を
求めた方針に、現場では不満が噴出している。ワクチン接種農場では、家畜処分後の畜舎
の後片付けなども農家任せにされている状況で、大きな違いがあるからだ。市や町、地元
JAは発生農場と同等の支援を検討するなど現場は対応に苦慮している。
 高鍋町の和牛繁殖農家の岡部一男さん(69)は母牛と子牛40頭にワクチン接種を受けて
6月27日に殺処分・埋却された。最後まで発生を防ごうと1日3度の消毒を徹底。ワクチン
接種後も毎日ふん尿を堆肥舎に運び、きれいな畜舎で最後まで愛情を注いだ。
 牛の処分後、畜舎の消毒や後片付けは手伝いもなく娘と2人で追われている。岡部さんは
「半ば強制的にワクチンを打たれたのに、後は農家任せでは、あまりにも矛盾している。
(発生農場と)同じ扱いをしてほしい」と憤る。
 JA尾鈴は「川南町ではウイルスが地域全体に広がっていると考え、農場に優先順位を
付けるべきではない。むしろ差を付けてふん尿が残ってしまう方が危険。地域全体として
適正処理を進めていくことが重要だ」(JA畜産部)と訴えている。