[クウェート 27日 ロイター] クウェート政府系ファンドのクウェート投資庁(KIA)は27日、
ユーロ圏投資へのエクスポージャー縮小を計画しているとの国内紙の報道を否定し、そのような計画はない
と言明した。
KIAは声明で「一部欧州諸国が直面する危機に対応し、KIAが欧州への投資や欧州でのプレゼンスを
縮小することを検討しているとする地元紙の報道を否定する」とした。
また、KIAは長期的投資家で、ユーロ圏を含む投資戦略に変更はないとした。
クウェートのアラビア語日刊紙「アルアンバ」は同日、KIAが、ポルトガルやスペインをめぐる
新たな危機が潜伏しているのではないかとの懸念から、ユーロ圏に対する投資の縮小を計画している
と報じた。
同紙はまた、関係筋の話として、KIAの経済に関するリポートがギリシャ危機の「深刻化を確認」
しており、ポルトガルとスペインの新たな債務問題につながる可能性があると伝えている。
ドイツ銀行のエコノミスト、ステファン・カーン氏は「大半のソブリン・ウエルス・ファンドの投資ポートフォリオ運用は10年を超える時間枠となっている」と指摘し、現在の欧州の経済動向を受けたポートフォリオの大幅なシフトは時期尚早、との見方を示した。
KIAは独ダイムラー(DAIGn.DE: 株価, 企業情報, レポート)の株式のほか、クウェートの通信会社
ザインの株式の過半数を保有している。前年、米ブラックロックに約7億5000万ドル出資したほか、
年内にアジアや南米で投資を展開することを計画している。
ソースは
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-15543320100527 関連スレは
【金融政策】ユーロ圏債券の保有見直し報道に根拠なし=中国人民銀[10/05/28]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1275002117/l50 等々。