英インフレ率、一時的な上昇懸念せず=中銀金融政策委員
2010年 05月 25日 09:21JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-15478620100525 [ロンドン 24日 ロイター]
イングランド銀行(英中央銀行) 金融政策委員会のポーゼン委員は24日、経済をデフレリスクにさらすよりも、
インフレ率が一時的に目標を上回るほうが好ましいとの見解を示した。
ロンドンスクール・オブ・エコノミクスでの講演後に述べた。
3月の英消費者物価指数(CPI)伸び率は3.7%となり、中銀が目標とする2%を大幅に上回った。
ただ、ポーゼン委員の発言は、最近のインフレ率の伸び加速を同委員がさほど心配していないことを示している。
「われわれは(金融政策を)完璧に正しくは実施しなかったかもしれない。
しかし、わたしとしてはデフレに直面するよりも、インフレ率が一時的に目標を1%上回るほうを選ぶ」
と話した。
これより先に、同委員は、1990年代から2000年代にかけての日本の
『失われた10年(lost decade)』についての講演で、英国や他国は学ぶべきことがあると指摘した。
日本の状況は、誤ったマクロ経済・金融政策に起因するもので、回避可能だったと語った。
また、英国や米国が日本のようなデフレに陥るリスクは低いものの、
可能性は排除できないと指摘した。