日本大学生産工学部の久保田正広教授らは粉体材料を使って、容易に磁性を持ったり失ったりする性質(軟磁性)の
マグネシウム合金を開発した。
粉末の酸化鉄系複合材料のフェライトとマグネシウムを機械で混ぜ、焼結プラズマ法で焼き固めた。
粉体のマグネシウムは燃えやすく温度管理が難しい。
粉体フェライトを磁性を損なわず粉体マグネシウムと混ぜるのは、温度や圧力管理の面から実現していなかった。
医療で人体に埋め込む材料や電磁スイッチ、磁気シールドなどへの利用が期待できる。
磁石に付くアルミニウム合金の技術を応用した。
今後は用途を開拓する応用研究と並行して、より強い磁性を持たせる技術の確立を目指す。
マグネシウムはアルミニウムより軽く、人体内に留めておくと吸収されるといった特性がある。
▽ソース:日刊工業新聞 (2010/05/24)
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720100524aaaf.html