日野自動車とUDトラックス(旧日産ディーゼル工業)は20日、9月からディーゼル
エンジンを積んだ大型トラックに義務づけられる新排ガス規制に適合した新型車を発表した。
三菱ふそうトラック・バスも今週中に発表する予定で、規制強化を控えて低公害型の大型
トラック投入が相次ぐ。環境性能以外にも、燃費や安全性能を向上させ、買い替え需要の
取り込みを目指す。ただ、機能の充実で前モデルより値上がりするのに加えて、政府の購入
補助金が9月にも期限切れとなるなど、販売を取り巻く環境は厳しい。
日野は新型「プロフィア」(車両総重量25トン)を7月1日に発売する。UDも新型
「Quon(クオン)」(25トン)を20日、発売した。いずれもNOx(窒素酸化物)
を化学反応で分解する尿素を使った触媒を用いることなどで、新規制「ポスト新長期」に
適合させた。
UDの竹内覚社長が「単に排ガス規制をクリアしただけでなく、一歩先を行く商品とした」
と強調したように、両社とも燃費を向上させたほか、環境以外の機能も拡充。UDは運動
性能を高めて運転手の負荷を軽減する新型のトランスミッション(変速機)を備えた。
日野も横転を防ぐ姿勢制御や衝突被害軽減ブレーキを標準装備とし、安全性能を向上させた。
日野は尿素を使った後処理装置を、いすゞ自動車と共同開発し、UDも親会社のボルボの
ベースエンジンを活用している。
こうしたことから、プロフィアは1736万円から、クオンは2064万円からと、いずれ
も前モデルより100万円程度高い。政府の購入補助金は9月末までだが、「6〜7月で
予算を使い切り、早めに終わる可能性がある」(日野幹部)。購入者にとっては、新型車は
補助金がなくなった上に価格が上がり、二重の負担増となる恐れもある。
両社とも、性能を向上させるため多額の開発費を投じたもようで、国内のトラック市場が
低迷する中、新型車の販売が不調に終われば経営に大きな打撃となる。(高橋寛次)
ソース:SankeiBiz
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100421/bsa1004210501002-n1.htm http://www.sankeibiz.jp/images/news/100421/bsa1004210501002-p1.jpg 日野も尿素SCRってことは、NOx吸蔵やDPNRはダメなのかね
>>2 禁止にはならないけど、長距離は鉄道へシフトしないとダメでしょ
CO2とは関係なく、今の日本は長距離トラック多すぎ
貨物専用東海道線作ってもいいと思う