名古屋税関が23日発表した3月の管内(愛知、岐阜、三重、静岡、長野県)貿易概況(速報)によると、輸出額は前年同月比
70・1%増の1兆3091億円となった。
増加率は、比較できる1980年以降で過去最大だった前月の65・1%増を上回り、2カ月連続で過去最高を更新した。
主要品目の自動車関連を中心に回復が鮮明な上に、前年同月は輸出額が大きく落ち込んでいたことによる反動もあったため。
国別では過去最高を記録した中国向けが、回復をけん引している。
輸出額が前年を上回るのは4カ月連続。ただ、3月単月ベースで過去最高だった2007年3月と比べると、7割弱の水準に
とどまっている。
品目別でみると、自動車は2年5カ月ぶりに全地域でプラスに転じて、2・2倍の4241億円。自動車部品は89・2%増の
1484億円で、中国を中心とした現地生産向けの急増が続いている。
国別では中国が76・7%増の2053億円。米国は42・9%増の2844億円だった。
輸入額は、原油価格上昇の影響で、前年同月比17・5%増の5767億円と、3カ月連続の増加。この結果、黒字幅は2・6倍の
7324億円となり、5カ月連続で前年を上回った。
同時に発表した09年度の輸出額は、前年度比21・9%減の12兆7589億円と、2年連続で前年度を下回った。
自動車が31・5%減の3兆9254億円と、過去最大の下落率だった。
輸入額は29・8%減の6兆3124億円で2年連続の前年度割れ。原油や原材料の需要減に加え、価格下落も影響した。
▽ソース:中日新聞 (2010/04/24)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2010042490092235.html ▽画像
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