【空港】関空と伊丹統合し運営権売却 国交省案、大阪府に提示へ[10/04/24]

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446名刺は切らしておりまして
伊丹を存廃問題については、関空の着手前に決定しておくことという約束があったが、
それを踏みにじったのは大阪選出の塩川。
そして彼は、「着工後、伊丹存続決定となれば共存できるよう、関空の内容を変えればいい。」といっていた。
しかし伊丹存続協定が関空開港前の1990年に締結されたにも、結局関空の計画は見直しはされず。
関空2期は当然伊丹の今後を決定後着手すると思われていたが、
存続協定が未来永劫の存続を決定したものかどうかあいまいなまま、関空2期を強行。
つまり、伊丹を残したのも、神戸ができたのも全て関空泉州沖推進派のしわざだ。
ここで、塩川は
「運輸省は最初から伊丹存続を考えていた、関空は主として国際線に特化した空港として伊丹と併用し、
 全てを泉南空港に集約するという意思はさらさらない」と述べている。
「関空の不振は伊丹を残した地元のせい」責任を押し付けるのはよそうね。

国会議事録(昭和56年10月20日)  より抜粋

○中野(寛)委員 先般、大臣、高石で地元の地方議員の皆さんを前に、またあわせて自民党大阪府連の
 大会等でも御発言があったようでございますけれども、現空港の存廃について地元の意思が明確にされ
 なければ新空港の作業に入っていけないという趣旨のことをおっしゃられたように聞いておりますが、その
 発言の真意とその趣旨についてお聞きしたいと思います。

○塩川国務大臣 私が発言いたしましたのは、これは私は信念として持っておるのですが、現在の伊丹空港
 の存廃が明確にならない限り泉南の新空港に入っていけない、そうは私は言っておりません。ここは誤解で
 ございますので訂正願いたいと思うのです。
 私が言っておりますのは、伊丹空港の存廃が泉南空港の建設に重大なかかわり合いを持っておる、である
 から、もし泉南空港の建設を早期に着工するとしても、伊丹空港を活用するのか、これを完全に廃止するの
 かということによって泉南沖空港の建設のいわば進め方それから中身は当然変わってくるのではないか、
 だから、泉南の空港を基本計画どおりやるとするならば、とりあえず伊丹空港の存廃が明確にならなければ
 ならない。で、ここは皆さんよく聞いてほしいのですが、もしも伊丹空港を何らかの形において、完全な周辺整
 備をして存置をするとするならば、伊丹空港の活用と泉南空港の活用をあわせてその用に合った泉南の建設
 をやればいいではないか、そうすることで航空の総需要に応じた体制がとりやすくなってくるので、現実的な解
 決としてわれわれは一歩前進していくではないか、こういうことを言っておるのでございまして、伊丹の方が
 はっきりしない限りこちらの作業に入れないということは言っておりません。現に泉南沖の調査等はいま懸命
 に努力してやっておるところでございますので、御理解はいただけると思います。

○中野(寛)委員 続いて五十五年六月二十日の公害等調整委員会の調停条項の中では「本件空港の存廃に
 ついては、被申請人」すなわち国は「その責任において、関西国際空港開港時までにこれを決定すること。」
 こう書いてある。ゆえに、いま大臣としては、このような経緯も含めてどのようにお考えなのかをお聞きしたいと思います。
447名刺は切らしておりまして:2010/05/05(水) 23:23:52 ID:BUPIQWAM
○塩川国務大臣 先ほど申しましたように、伊丹空港は、運輸省は当然これを運用するという責任があるもので
 ございますから、これがなくなるとか廃止するというようなことは、本当は頭からないのです。ないのにかかわらず、
 なぜ存置か廃止かという問題が起こってきたかというと、これは地元に廃止しろという声があったものですから、
 そこでこういう議論が起こってきたのです。でございますから、私たちの感覚から言いましたら、妙なことが議論に
 なるのだなあと、実は思うております。実際の認識はそうなんです。もともとあるものを廃止しろということが起こった
 から廃止か存置かという議論が起こるので、そうでなければ何にも廃止か存置かという議論は起こらなかったのです。

 そこで、そういう廃止をしろという声が起こってきた原因は何なのかと言えば、われわれ公害を受けているではない
 か、これは、おっしゃるのはそのとおりだ。確かに飛行機によって航空被害を与えておる。そこで周辺整備ということ
 が始まったわけでございます。このように周辺整備を進めていきましたら、これに対し、廃止ということは撤回しても
 らえますかということがいま問われておるわけでございます。われわれの立場というのは、せっかくこうして飛行場が
 でき活用されておるものでございますから、決して、廃止をしようという意向なんか初めから持っていないのです。
 しかし、廃止という声が出てきたから、廃止か存置かということを一回問うてみろと言うて運輸省に責任がかけられ
 ておる。運輸省はその当事者でございますから当然決定をしなければなりませんが、といって、なぜこんな問題が
 起こったかというその原点を考えるならば、そこの周辺整備等をきちっとした上で、どうですか、どうされますかと
 いうことで一回住民の意向を聞くというのは手続上起こってくる問題であります。

 でございますから、私たちの本旨は、これからどういう手続をとって運輸省がこれの決定をするかというところに来る
 と私は思っております。その順序として十分に地元の意向を聞いてやりたいということでございまして、私は、運輸省
 が存置かあるいは廃止かということの決定の責任を地元に転嫁しよう、そういうことはさらさら思っておりません。
 現にいろいろな意見がございまして、それでは伊丹空港を廃止して全部泉南空港に集結したらいいじゃないかという
 意見もあることはあります。
 しかし、そういうことはわれわれはいま考えていないのです。それは勝手におっしゃっている意見でございまして、現に
 ある空港を活用するということにわれわれは努力しておる。それは明確に申し上げられると思うわけです。したがって、
 それを補完する国際空港、純然たる国際空港としての泉南沖空港というものを考えておる、こういうことでございます。