新日鉄エンジニアリングは21日、温度による性能変化(温度依存性)が小さい高減衰ゴム制振ダンパーを商品化したと
発表した。
住友ゴム工業、東京工業大学・笠井研究室と共同開発したビル用制振装置で、高減衰ゴムと鋼材で構成されるシンプルな
パネル構造。ビル用制振ダンパー向けに初めて減衰ゴムを採用した。
10度Cから30度Cまで安定した減衰性能を実現し、従来のアクリル樹脂を用いた粘弾性ダンパーに比べて性能変化を
3分の1程度に抑えられる。高層マンションなどを対象に年間10億円の売上高を目指す。
商品化した高減衰ゴム制振ダンパー「ユニットゴムダンパー」は、高減衰ゴムの働きで地震や風のエネルギーを吸収する。
温度上昇によるエネルギー吸収力の低下が小さいほか、振動数依存性(振動周波数の大小による影響)も小さく、小地震や
風連れによる微振動から大地震まで制振効果を発揮する。
▽ソース:化学工業日報 (2010/04/22)
http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201004/22/03301_2131.html