[ロンドン/ニューヨーク 19日 ロイター] 米ゴールドマン・サックスは、同社に対する
民事訴追の渦中にある債券トレーダーについて、引き続き雇用関係にあり、休暇を取っていることを
明らかにした。
米証券取引委員会(SEC)は16日、サブプライムローン(信用力の低い個人向けの住宅ローン)に
絡む債務担保証券(CDO)の組成と販売に関して、投資家に「重要情報」を開示しなかったとして、
ゴールドマンを詐欺罪で訴追した。
SECは、このCDOについて、著名投資家のジョン・ポールソン氏が運営するヘッジファンドの
ポールソン・アンド・カンパニーがポートフォリオ選定に関わっていたこと、
さらに同社が同CDOに対し、価格下落に賭けるショートポジションを取っていたという「重要情報」を
ゴールドマンが投資家に開示しなかったとしている。
SECによるゴールドマンの訴追は、好調な内容になると予想されている20日発表の同社決算に
暗い影を落とした。ゴールドマンは、決算発表にデビッド・ビニア最高財務責任者(CFO)とともに
共同法務顧問のグレッグ・パーム氏が参加することを明らかにした。
オバマ米大統領は、金融規制改革に向けた取り組みを推進するため、今週ニューヨーク入りする準備を
進めている。
また、欧州の規制当局は、ゴールドマンの訴追でデリバティブ(金融派生商品)の規制に向けた
取り組みが後押しされる可能性があるとの見方を示している。
ゴールドマンの広報担当者によると、SECによる同社の民事訴追で唯一名前が挙げられている従業員の
Fabrice Tourre氏は、ゴールドマンとの雇用関係を継続するが、「少し休暇を取ることを決めた」という。
ゴールドマンの株価は16日に急落したが、19日の取引では、ブルームバーグ・ニュースが、
SECは賛成3・反対2で、ゴールドマンの訴追を決めたと報じたことを受けて上昇した。
ヘッジファンドのシーブリーズ・パートナーズ・マネジメントのプレジデント、ダグ・カス氏は
「賛成と反対が僅差だったことが株価上昇の近因となった。これは、SECの決定が
確固としたものでなかったことを意味する」と指摘した。
ゴールドマンは、今回の件で訴追される可能性があるとの通知をSECから最初に受け取った際に
投資家に開示しなかったことについても問題視される可能性がある。
ソースは
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-14898420100420 関連スレは
【金融】米証券取引委員会(SEC)がゴールドマン・サックス訴追、債務担保証券(CDO)めぐり詐欺的行為の疑い [10/04/17]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1271471261/l50 など。