【調査】えっ? 先生の6割「こころの不安」 大阪府の小中高と支援学校[10/04/09]

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1やるっきゃ騎士φ ★
大阪府内の公立小中高校、支援学校の教員のうち「こころの健康」に不安を感じている人が57.7%に
のぼることが9日、府教委のアンケート調査で分かった。
こころの病を理由に休職する教員が、この20年間で3倍に増加したことなどを受け、大規模な実態調査を
実施。
府教委は「6割近くの教員が不安を抱えていたのは想像以上。勤務時間などを検証したい」と話している。

■長い勤務、多い仕事、職場の雰囲気…
調査は、政令市の大阪市と堺市を除く府内の府立高校や支援学校、市町村立の小中学校の教員
3千人を対象に昨年11月に行い、有効回答は81.7%だった。

アンケートでは「こころの健康に不安を感じていますか」という問いに対し、
全体の57.7%の教員が「強く感じている」「少し感じている」と回答。
「全く感じていない」とした人は7.1%にとどまった。
すべての校種で半数以上が不安を感じており、割合が一番多かったのは、支援学校(61.5%)だった。

年代別では、50代が一番多く61.3%が不安に感じていた。年齢が下がるごとに減少しているものの、
20代でも半数を超える51.6%が不安を感じているという。

「だれかに相談したか」と尋ねた質問には「相談した」と回答した人は、
20代で67.0%。
一方、50代は44.4%で、年齢が高くなるにつれ、強く不安を感じているにもかかわらず、
相談しない傾向があることがうかがえた。

また、不安の原因を尋ねた質問では
「勤務時間が長い、仕事量が多い」(36.3%)が一番多く、
次いで「職場の人間関係や雰囲気」、
「保護者との人間関係」
「児童・生徒との人間関係」と続いた。

府教委に対して意見を求める欄には「相談ができる教員OBを配置してほしい」
「しんどい先生がしんどいといえるあたたかい職場作り」といった記述があったという。

府教委は「早い人では40代で教頭になる。年齢があがるにつれて、職場でも中心的な役割を果たし、
責任が重くなることが、こころの問題にも影響しているのではないか」と分析している。

教育評論家の尾木直樹法政大学教授の話「教員は子供と向き合う仕事なので心に不安を抱えた状態では
不健康。教師が意地悪な指導をすることもありうると、親は安心して子供を預けられない。
6割の教師が心に不安を抱えているのは重大な問題だ。ただ、勤務時間の長さなどの問題にはすぐにでも
対策がとれる。手を打つなら今だ」

ソースは
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100409/edc1004091336000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100409/edc1004091336000-n2.htm