ワークス(福岡県遠賀町、三重野計滋社長)は、絞り金型寿命を従来比5―10倍延ばす独自技術
「超硬合金に対する放電レス加工」を開発、受注を始めた。
金型製作をこれまでの放電加工ではなく研削加工で行うことで、最低5万ショット利用を可能にする。
加工精度も1000分の2ミリ以下と高精度を実現した。
同技術は、精密旋盤を独自に改良した装置を使って研削加工で絞り金型を製作する。直径0・7ミリメートル
までの金型を製作でき、極細注射針などの医療用具や電子部品向けに販売する。価格は従来品比1・5倍
程度高額の3万―5万円を見込む。 現在絞り金型は放電加工で型を作り、その後職人が磨き作業を
加えている。量産に適している一方、電気を使い熱を帯びるため、形状を均一にしづらく寿命が短い。
職人によって仕上がりにバラつきが生じるなど課題も多い。
▽ソース:日刊工業新聞 (2010/03/30)
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0120100330bcas.html