整備用機器の製造、販売を手がける三協リール(千葉市稲毛区)は3月から、車体整備の下地処理作業時の防錆処理に
使用する亜鉛電着コーティングシステム「RE―Zinc(リジンク)」を発売した。
従来、車体整備では困難とされている亜鉛コーティングシステムで、新車ラインと同様の防錆処理を可能とした。
販売代理店と共同でディーラーや車体整備事業者に提案活動を展開し、販売増を目指す。
新車時に下地処理される亜鉛メッキは、事故損傷車両などの修復作業時にはがれてしまうケースがある。
こうした場合、通常ではプライマーによる防錆処理が行われているが、同システムでは電解液を使用して電気的に鋼板に
亜鉛を定着することで、新車ラインと同様の下地処理を行うことができる。
亜鉛コーティング作業は、特別な知識を必要とせず、電解液も亜鉛を定着させるための移動媒体として安全性を確保している。
コーティング面は、プライマー処理無しでパテやサフェーサー作業に移行できる。乾燥時間が不要なため、作業時間を大幅に
短縮する。
同システムは、2008年に独・フランクフルトで開催された「アウトメカニカ」の修理&メンテナンス部門でイノベーション
アワードを受賞しており、防錆処理に実績のある欧州での評価が高い。
同社では、今までに例が無い新たな防錆処理システムとしてディーラーや車体整備事業者に提案、要望に応じて実演も行う。
今後は、同社ウェブサイト上で導入事業者の紹介する意向で、入庫支援にもつなげる考えだ。
価格は税込みで、23万8875円。
▽ソース:日刊自動車新聞 (2010/03/29)
http://www.njd.jp/news/detail.php?id=830&PHPSESSID=b367c64317efc8b43c1f0db7662f84b3