大阪証券取引所は4月1日、子会社のジャスダック証券取引所を吸収合併する。
大証は傘下のヘラクレスとジャスダックの両新興市場を10月に統合し、新「ジャスダック」を発足させる。
主力のデリバティブ取引に加え、1千社以上が上場する国内最大の新興市場を経営の柱に据え、
東京証券取引所や海外市場との競争に挑む。
合併で会社としてのジャスダック証取はなくなり、
大証が4月1日付で設置するジャスダック本部が新興市場を運営する。
ジャスダック証取の松本学社長が大証の副社長に就き、同本部を担当する。
10月発足の新市場は、大証ヘラクレスと同様に、実績がある企業向けの「スタンダード」と、
将来性重視の「グロース」の2区分を設ける。現在の上場企業はいずれかに移行するが、
今後は監視を強め、上場廃止基準も厳格化。
2006年のライブドアへの強制捜査などで失われた新興市場の信頼回復を目指す。
ジャスダックは1963年に日本証券業協会が店頭市場として開設し、04年に証券取引所となった。
08年に大証が日証協などから過半数の株式を取得し、
09年9月に完全子会社化。現在は楽天など876社が上場する。
大証へラクレスは、00年開設のナスダック・ジャパンが前身で、149社が上場している。
国内の新興市場はほかに、東京証券取引所のマザーズ(186社)、名古屋のセントレックス(28社)、
札幌のアンビシャス(10社)、福岡のQボード(10社)が並立。
いずれも取引や新規上場が低迷しており、さらなる再編が進む可能性がある。
ソース asahi.com
http://www.asahi.com/business/update/0330/OSK201003300232.html