日清オイリオグループは、化粧品向け油剤2品を軸に、中国での化粧品事業を拡大する。
基礎化粧品の基材などに利用できる「T.I.O」(商品名)と、顔料分散性に優れ、口紅などに利用できる
「サラコスTM−13」(同)の市場開拓を加速する。
同社は上海の営業拠点に続き、2007年に広州にも営業拠点を開設している。
中国で化粧品・トイレタリー企業の工場が集中している両地域で、これら自社製品を積極的に拡販する。
T.I.Oは、INCI名がトリエチルヘキサノイン。グリセリンと中鎖分岐脂肪酸のトリグリセライドで、ほとんど無色の透明な液状油。
凝固点はマイナス30度C以下と低い。粘度は中鎖分岐脂肪酸エステルのため、天然のトリグリセライドに比べて低粘度となる。
酸化安定性や加水分解安定性も高いといった特徴がある。
▽ソース:化学工業日報 (2010/03/16)
h
http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201003/16/01601_2121.html