【株式】時価総額1兆円!大塚HD上場か…製薬・食品など「関連8銘柄」に市場が注目 [03/08]

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1きのこ記者φ ★
「ポカリスエット」を手掛ける大塚製薬や「ボンカレー」の大塚食品などを
傘下に持つ非上場企業、大塚ホールディングス(東京)が株式市場で注目されている。
野村証券を主幹事に、年内には上場するとみられているからだ。時価総額は1兆円規模とビッグ。
市場では早くも「関連8銘柄」への期待が高まっている。

大塚ホールディングス(HD)は、サントリーホールディングス、竹中工務店、YKKなどと
並ぶ非上場の一流企業。上場に向けて準備中となれば、株式市場が色めき立つのも無理はない。
上場観測について、当の大塚HDでは「当社が発表したものではなく、何らコメントできない」
(コーポレートコミュニケーション部)と慎重な言い回しに終始。

しかし、市場では「早ければ今年の夏、遅くとも年内に上場してくる。
主幹事を務めるのは野村証券」(証券関係者)と具体的な話が飛び交う。
兜町で流れている情報を総合すると、上場に向けた作業はこんな感じで進むようだ。

まず6月の定期株主総会の承認をへて、上場を申請。
「財務諸表やコンプライアンスは上場企業並み」(市場関係者)のため、上場申請はすんなりと認められそうだ。
そして早ければ夏の終わりごろ、遅くても年末までに上場を果たす。上場時には公募増資と株式売り出しを行うという。
時価総額は1兆円規模ともいわれており、年内では4月に上場する第一生命保険(1兆5000億円規模)に次ぐ
大型IPO(株式の新規公開)となりそうだ。

気の早い市場では、早くも大塚上場関連8銘柄なるものが注目され始めている。
「日経平均株価は軟調に推移するなか、関連8銘柄のうち4銘柄は株価が上昇している。
軟調な残り4銘柄も大塚HDの上場が正式に公表されれば、動意づくでしょう」(市場筋)

上場で大きな恩恵を受けるのは、大株主。発行済み株式の2.11%を保有する阿波銀行(徳島)は、
大塚HDの発祥の地が徳島県ということもあって、大株主に名前を連ねているようだ。
時価総額が1兆円として、保有する大塚HD株は200億円規模。
阿波銀の資本金が234億円ということを考えると、そのインパクトは大きい。

>>2以下に続きます)
http://www.zakzak.co.jp/economy/investment/news/20100308/inv1003081614001-n2.htm
2きのこ記者φ ★:2010/03/08(月) 20:29:42 ID:???
(続き)

同じ金融関係では、上場主幹事とウワサされる野村証券を傘下に持つ野村ホールディングスも、
大塚HD株を2.35%保有している。大型IPOの主幹事としてガッポリ稼ぎ、上場で資産としての効果もバッチリと、
いいことずくめ。今年に入ってからの野村株の値動きはさえないが、それだけに今後に期待がかかりそうだ。
大塚グループの上場会社であるアース製薬(東京)も、親会社である大塚HDが鳴り物入りで上場となれば、
連れ高する可能性は高い。

さらにこれだけの大型上場となれば、大塚HDと似たような事業展開をする企業の株も買われるのは必至。
「大塚HDのように食料品から医薬品関連まで幅広く事業展開している会社としては、ヤクルト本社、
明治ホールディングス、味の素、協和発酵キリンなどが注目されるでしょう」(食品担当アナリスト)

投資情報提供会社TIWの西村尚純エクイティリサーチ部長が注目するのは「明治HD」。
同社は明治乳業と明治製菓が昨年4月に経営統合して誕生。「どちらもおっとりとした社風だったが、
雰囲気が変わってきている。戦略的なM&A(企業の合併・買収)を仕掛けるなど、攻めに出る可能性が高い」とみる。

ただ心配なのは、非上場の大塚HD株を譲渡すると持ちかけ、購入資金をだまし取る詐欺行為がまたぞろ
横行する恐れがあるということ。実際、同社株は未公開株詐欺に利用されることが多かっただけに、投資家は注意が必要だろう。

■大塚ホールディングス
1921年に大塚武三郎氏が徳島県鳴門市に大塚製薬工業部として創業したのが始まり。
2008年7月に持ち株会社制に移行した。傘下には、「ポカリスエット」「オロナミンC」などを手掛けている大塚製薬、
「ボンカレー」などの大塚食品、「チオビタドリンク」で知られる大鵬薬品工業などを持つ。グループ企業は約150社。
資本金429億4600万円。連結売上高9559億円(09年3月期)。本社・東京都千代田区。

(記事終)