「ポカリスエット」を手掛ける大塚製薬や「ボンカレー」の大塚食品などを
傘下に持つ非上場企業、大塚ホールディングス(東京)が株式市場で注目されている。
野村証券を主幹事に、年内には上場するとみられているからだ。時価総額は1兆円規模とビッグ。
市場では早くも「関連8銘柄」への期待が高まっている。
大塚ホールディングス(HD)は、サントリーホールディングス、竹中工務店、YKKなどと
並ぶ非上場の一流企業。上場に向けて準備中となれば、株式市場が色めき立つのも無理はない。
上場観測について、当の大塚HDでは「当社が発表したものではなく、何らコメントできない」
(コーポレートコミュニケーション部)と慎重な言い回しに終始。
しかし、市場では「早ければ今年の夏、遅くとも年内に上場してくる。
主幹事を務めるのは野村証券」(証券関係者)と具体的な話が飛び交う。
兜町で流れている情報を総合すると、上場に向けた作業はこんな感じで進むようだ。
まず6月の定期株主総会の承認をへて、上場を申請。
「財務諸表やコンプライアンスは上場企業並み」(市場関係者)のため、上場申請はすんなりと認められそうだ。
そして早ければ夏の終わりごろ、遅くても年末までに上場を果たす。上場時には公募増資と株式売り出しを行うという。
時価総額は1兆円規模ともいわれており、年内では4月に上場する第一生命保険(1兆5000億円規模)に次ぐ
大型IPO(株式の新規公開)となりそうだ。
気の早い市場では、早くも大塚上場関連8銘柄なるものが注目され始めている。
「日経平均株価は軟調に推移するなか、関連8銘柄のうち4銘柄は株価が上昇している。
軟調な残り4銘柄も大塚HDの上場が正式に公表されれば、動意づくでしょう」(市場筋)
上場で大きな恩恵を受けるのは、大株主。発行済み株式の2.11%を保有する阿波銀行(徳島)は、
大塚HDの発祥の地が徳島県ということもあって、大株主に名前を連ねているようだ。
時価総額が1兆円として、保有する大塚HD株は200億円規模。
阿波銀の資本金が234億円ということを考えると、そのインパクトは大きい。
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>>2以下に続きます)
http://www.zakzak.co.jp/economy/investment/news/20100308/inv1003081614001-n2.htm