【出版】女性ファッション誌「InRed」が好調…「30代女子は第二思春期」路線が成功 [03/04]

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1きのこ記者φ ★
女性ファッション誌「InRed」が好調だ。30代女性を「30代女子」と名付け「大人可愛い」ファッションを提案。
03年の創刊以来、着実に部数を伸ばし続け、2月号は70万部を発行した。
09年の書籍・雑誌の販売金額が、20年ぶりに2兆円の大台を割り込むことが確実になる中、
出版界では、その快進撃に注目が集まっている。編集長の大平洋子さんに話を聞いた。

大平さんは30代女性を「第2次思春期」と呼ぶ。「20代のころは新入社員の延長だったのに、いつの間にか
職場では自分が最年長なっていて、仕事も生活も、自分の立ち位置に悩んでる時期」という意味だ。
ファッションも同様で「かわいくありたいと思いながら、20代と同じかっこうは嫌う。一方で、同世代には
かっこいいと思われたい。すごく揺れている世代」と大平さん。

現在の30代は、ギャル文化やストリート系ファッションの洗礼を受けた世代でもある。
「自分にコーディネート力があるので、ブランドに頼らず、自分らしいセンスでファッションを楽しむ人たち」
と大平さんは分析する。

しかし創刊当時、30代の女性向けのファッション誌といえば、キャリアを志向するスタイルか、
主婦の実用的なもの、あるいは海外ブランドに傾倒したものが主だった。
これに対して「30代だから、会社員だから、主婦だからという枠を超えて、自分らしさを大事にしていこう」
と新しい軸を生み出したのがInRedだ。

「大人可愛い」を主題に「遊ぶにしても働くにしても、リラックス感があって、おしゃれなファッション」を提案し、
読者の支持を得た。当初の定価は900円前後と雑誌としては高めだったものの、発行部数は10万部ほどと
売れ行きは好調だった。07年に、より多くの人に手にとってもらうため、定価を200円ほど下げたところ、
加速度的に部数が伸びた。

>>2以下に続きます)
http://mainichi.jp/enta/book/news/20100304mog00m040037000c.html
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