日本政策金融公庫は3日、2009年の九州農業景況調査の結果を発表した。景況指数(「良く
なった」と答えた割合から「悪くなった」と答えた割合を引いた値)は、九州の数値を取り
まとめ始めた03年以来最悪のマイナス21.9。「全体的に販売価格が低下した」(同公庫熊本
支店)ため、08年調査よりマイナス幅が3ポイント拡大した。
分野別にみると「稲作」や天候不順の影響が出た「露地野菜」がマイナスに転じた。長期的
な価格下落が続く「茶」ではマイナス51.5(08年はマイナス29.2)と、マイナス幅が大きかった。
畜産部門では「肉用牛」や「養豚」は引き続きマイナスだったが、「酪農」は生乳価格の
引き上げで33.3(08年はマイナス28.7)と大幅に改善した。
10年の見通しはマイナス7.1で、「露地野菜」「果樹」「養豚」がプラスに転じた。「今後
の価格回復に期待しているとみられる」(同支店)という。
ソース:日経ネット
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20100303cjc0301g03.html