【鉄道】訓練費用(700万円)を自腹で払って運転士になりませんか?千葉の「いすみ鉄道」が募集 [03/04]
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名刺は切らしておりまして:
こんなイヤな未来図を想像してしまった。
【社会】鉄道運転士に憧れた父親、経済苦で飛び込み自殺
運転士に憧れた少年時代の夢を自力でかなえませんか−−−。
数年前、そんな甘い言葉に惑わされたある男性がいた。
地元企業で長年コツコツと働き続けてきた加藤氏(仮名・48歳)。
押し寄せる不景気の波とリストラの恐怖に耐えきれなくなったある日、その新聞広告が目に留まった。
「訓練費用を自己負担しての運転士募集」。
「資格が得られれば、契約嘱託乗務員として採用される」。
社会のインフラである鉄道運転士なら、押し寄せる不景気の波にも耐えられるかも知れない。何より遠い昔に諦めた夢が甦った。
加藤氏は反対する家族を説得して、早期退職して退職金を訓練費用として注ぎ込んだ。
家族のため、自らの夢のため、息子ほども年下の上司に頭を下げ、厳しい訓練を日々こなし続けた。
しかし、1年後の養成途中に鉄道は廃線。運転資格も取得できないまま突然会社から放り出された。
「一千万円近い訓練費はもちろん返ってきませんでした。
訓練期間中は最低賃金で、家族3人が暮らしていくのがやっと。
しかし、資格は取れず就職も出来ず、再就職先も無い。もはや貯金も底をつき、一家離散です。もう、どうしたらよいのか・・・」
憤る気力さえなく、そう話して肩を落としたまま去っていったのは数日前のこと。
死ぬ時でさえ鉄道を選んだ彼の胸中を思うと、やるせない気持ちになる。