三菱化学は、建材一体型の太陽電池「ジオアシートPV」を4月に発売する。薄膜太陽電池と屋根用防水シートを一体化した。
軽量のため大掛かりな補強工事が不要で、建物の屋根の防水改修工事に合わせて太陽電池を簡単に設置できる。
ジオアシートPVは、アモルファスシリコン型の薄膜太陽電池と、樹脂製の屋根用防水シートを組み合わせた。
現在普及している太陽電池パネルの重さは1m2当たり約10kgとされるが、ジオアシートPVは約3kg。
太陽電池を広い面積で屋根に取り付ける際の大規模な構造補強工事の必要がない。
形状に柔軟性があり、曲面や凹凸のある屋根にも設置できる。
同社はさらに、アモルファスシリコン型の薄膜太陽電池とアルミ樹脂複合板を一体化した製品の開発を三菱樹脂と進めている。
ポリエチレンの両面にアルミニウム板を張り合わせた三菱樹脂製の複合板に太陽電池を合わせ、建物外壁の垂直面にも
太陽電池を設置できるようにする。ジオアシートPVとの組み合わせで建物全体を太陽電池にすることもできる。
三菱化学は、改正省エネ法などによって企業の省エネニーズが高まると予想。太陽電池を導入を容易にする商品として
ジオアシートPVを開発した。ジオアシートPVの販売にあたって同社は、建物防水工事やメンテナンス、リフォーム業者で
ディーラー網を組織。太陽電池がついた屋根用防水シートとして防水改修工事での使用を訴えていく。
▽ソース:ECO JAPAN (2010/02/27)
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/news/20100226/103297/