新潟空港の2009年の利用客は08年比12%減の96万3511人となり、
1996年以降初めて100万人を割り込んだことが、県の調査でわかった。
世界規模で新型インフルエンザ感染が広がったことや長引く不況が影響した。
定期路線では国内唯一となるハバロフスク線が大幅に減った一方、
ソウル線は03年から続伸して過去最多を記録、一人勝ちの状態となっている。
■ソウル線好調一人勝ち
新潟空港の利用客は、96年に初めて100万人を突破し、約102万6千人を数えた。
その後、中越地震で不通となった上越新幹線の代替として、羽田空港への臨時便が
運航された04年にピークの約144万5千人を記録。05〜07年は120万人台で、
08年は109万5224人だった。
県によると、09年の国内線の利用客は08年比13・6%減の76万2998人。
不況によるビジネス需要の低迷で、主力の大阪線が同10・9%減となった。
存続が危ぶまれた福岡線は同27・9%減と、国内線で最も落ち込んだ。
搭乗率も7割を切り62・8%だった。札幌線は同10・5%減、名古屋線は同25・7%減。
沖縄線は同16・3%増と国内線で唯一増えたが、季節運航から通年運航に切り替えたことによるものだ。
一方、国際線の利用客も08年比で5・5%減り、20万513人となった。
特にロシアの関税引き上げの影響で中古車業者の利用が減り、ハバロフスク線は同30・4%減で、
落ち込みが激しかった。ウラジオストク線も同21・3%減だった。グアム線は同30・4%減、ハルビン線は同6・1%減。
これに対し好調だったのは、ソウル線。ウォン安の影響で同5・9%増の10万2554人となり、
79年12月の開設後、最多となった。
上海線は08年の中国製冷凍ギョーザ事件や四川大地震などによる落ち込みから回復し、同3%増だった。
(
>>2以下に続きます)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001002250005