フォルクスワーゲンは17日、『ポロGTI』の概要を明らかにした。3月2日に開幕するジュネーブモーターショーで
正式発表される。
ターボとスーパーチャージャーで過給する1.4リットル直列4気筒「TSI」(180ps)を搭載。0-100km/h加速6.9秒、
最高速228km/hという卓越したパフォーマンスを発揮する。3ドアと5ドアが用意され、欧州では今夏、販売が
スタートする予定だ。
エンジンは、直噴1.4リットル直列4気筒「TSI」。3000rpmから下の領域ではスーパーチャージャー、上の領域
ではターボチャージャーで過給する「ツインチャージャー」だ。2.5リットル自然吸気エンジン並みのトルクフルな
特性と、優れた燃費を両立するダウンサイジングユニットである。
ツインチャージャーといえば、日本では先代『ゴルフGT』が思い浮かぶが、ポロGTIはさらにパワフルになって
おり、最大出力 180ps/6200rpm、最大トルク25.4kgm/2000rpmを引き出す。先代ゴルフGTよりも10ps、0.9kgm
強化された心臓部は、セアト『イビーサ』のスポーツグレード、「クプラ」と基本的に共通だ。
トランスミッションは、パドルシフト付きの7速「DSG」。車両重量は1184kgと軽量に仕上げられ、ポロGTIは、
0-100km/h加速6.9秒、最高速228km/hという、クラストップレベルの動力性能を実現する。それでいて、
欧州複合モード燃費は16.64km/リットル、CO2排出量は 139g/kmと環境性能も優秀だ。
足回りは、車高が15mmダウンする専用スポーツサスペンションを採用。電子制御クロスアクスルトラクション
コントロールの「XDS」、ESPに組み込まれる電子制御LSDの「EDL」などにより、高いトラクション性能と
ハンドリング性能を追求した。
内外装は、GTI流儀のモディファイ。専用バンパー、赤いラインを配したハニカムメッシュグリル、サイドシル
エクステンション、ディフューザー、クロームエグゾーストなどが装備される。17インチのアルミホイールは、
「ゴルフGTI」と共通デザインで、赤いブレーキキャリパーがスポーツ性をアピール。専用ヘッドランプには、
オプションでLEDデイタイムランニングライトを組み込むことも可能だ。
室内は、赤ステッチ入りのフラットボトムステアリングホイール、タータンチェックのスポーツシート、
アルミペダルなどが、GTIの世界を表現。センターコンソールとヘッドライニングは、ブラックで仕上げられる。
ポロGTIの起源といえるのが、1986年、2代目ポロに用意された「G40クーペ」グレード。113psのスーパー
チャージャーエンジンを搭載するモデルが、GTIのルーツだ。それから24年後。最新のポロGTIは、パワーと
エコを両立したモデルに進化を遂げた。
▽ソース:Response (2010/02/18)
http://response.jp/article/2010/02/18/136557.html ▽画像
http://response.jp/imgs/zoom/246931.jpg