東京工業品取引所は16日、ゴムを除くすべての上場商品の取引時間を延長する方針を発表した。
取引終了時間を現在の午後11時から翌朝の午前4時30分とする。取引が活発な海外市場を利用した
取引を容易にし、市場参加者の利便性を高めるのが狙い。
時間延長の理由について、長尾梅太郎専務は、「ニューヨークなど海外市場の取引時間と重なり、
裁定取引を行う市場参加者のメリットが大きい」と説明。さらに深夜は「金の取引高の増加要因のひとつと
考えられる為替が変動しやすい」と指摘、同取引所の代表的な商品である金の取引が活発になるなど、
市場の出来高増加が期待できるという。
東工取の取引時間は現在、日中立ち会いが午前9時から午後3時30分、夜間立ち会いは午後5時から
同11時まで。ゴム市場は例外的に午後7時までとしている。同日、記者会見した江崎格社長は、ゴムの
取引時間について、「終了時間を早めるのか、遅らせるのかを含めて検討していく」という。
取引参加者の一部から要望が出ている立会休止時間(午後3時30分−午後5時)の撤廃については、
同取引所の金相場などに連動する上場投資信託(ETF)などを公表する上での制約などがあり、
「撤廃は考えたことがない」と述べた。
また、3月23日に開設を予定している日経・東工取商品指数市場については、愛称を「TOCOM NEXT」
とすると発表した。
▽ソース:Bloomberg (2010/02/16)
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aeK1YFSppFek