【地域経済】来場者過去最多「さっぽろ雪まつり」 経済効果 いまひとつ 目立つ買い控え アジアの富裕層は活発 [10/02/13]

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1依頼@@@@ハリケーン@@@φ ★
 過去最多の243万3千人が来場して11日に閉幕したさっぽろ雪まつり。期間中、札幌
市内のホテルや飲食店は観光客などでにぎわったが、客単価は低くなる傾向があり、来場者の
増加がそのまま経済効果には結びつかなかったようだ。(青木美希、佐々木馨斗)

 札幌グランドホテル(中央区)では、旅行会社の要請で、期間中の宿泊料金を昨年より
3千円下げたところ、比較的安価な平日の利用者を中心に宿泊者数は7%増えた。ただ、
値引き分まではカバーできず、売り上げは8%ダウン。担当者は「うまくいかないものですね」
と肩を落とす。

 背景には過熱する旅行会社の値下げ合戦がある。東京の旅行会社は、雪まつりと網走の
流氷、旭山動物園を温泉ホテルに泊まりながら3泊4日でめぐる東京発着のパックを昨年より
1万円値下げし、一番安いものは44800円とした。「安くしないと東京のお客さんが
つかない」と同社。値下げが現地のホテルにしわ寄せがきている格好だ。

 観光客の財布のひもが固い傾向は雪まつり会場にも現れた。道内各地のご当地グルメを
集めた大通会場の「食の広場」には昨年より10%多い19万9千人が訪れたが、売り上げは
5550万円と前年比3%減。出店者の一人は「地場産のいい食材を使っていても、高いもの
には手をつけない傾向がある」とこぼす。

 狸小路の土産物店「たぬきや」も日本人観光客は減ったといい、ススキノのカニ料理店も
「日本人観光客は消費控えがひどい」と嘆いた。

 一方で、アジアの富裕層の動きは活発だった。京王プラザホテル札幌(中央区)は宿泊者の
36%が香港や台湾のツアー客など外国人旅行者で、「一部には中国圏の旧正月(14日)
以降も続けて長期滞在する個人客もいます」。札幌三越(中央区)は1日〜11日までの
売り上げは前年比10%増。買い物客の国籍は確認していないが、「外国人旅行者が1万円
以上買い物をして免税となるケースが昨年の倍近くになっています」という。

ソース:北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/215376.html