中部3県(愛知、岐阜、三重)に本店を置く地方銀行9行の2009年4〜12月期連結決算が8日出そろった。
最終損益は6行が改善、2行が減益、岐阜銀行のみ赤字となった。大型倒産の減少による与信関連費用の
縮小や、有価証券の減損処理の一巡が利益を押し上げた。もっとも企業の設備投資抑制で資金需要が乏しく、
本格的な業績回復には至っていない。
不良債権処理など与信関連費用は6行で縮小した。前年同期は新興の不動産などの大型倒産が相次いだが、
政府の緊急保証制度など企業の資金繰り対策で4〜12月期は倒産が小口化。十六銀行の62%減を筆頭に
三重銀行が45%減、中京銀行が40%減と大幅に減り、業績改善につながった。
リーマン・ショック後の金融市場の混乱が収束し、有価証券の減損処理が縮小した。株式相場が反発した
局面で有価証券の売却益を計上した地銀も多く、業績改善を後押しした。
▽ソース:NIKKEI NET (2010/02/09)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20100208c3d0802u08.html