ダイキン工業は、店舗・オフィス用の省エネ型エアコン「Eco-ZEAS(エコジアス)80」
シリーズを5月1日に発売する。機器本体の省エネ性能の向上と使用状況に応じて最適に運転
制御する技術などで、更新期を迎えた15年前のエアコンと比べ消費電力量を最大約80%削減
する。
新開発の高効率熱交換器や独自開発の圧縮機などでトップクラスの通年エネルギー消費
効率(APF)を達成。外気温や室内負荷など約3万通りの条件から最適な値を選ぶ新たな冷媒
温度の制御機能で、使用状況や設置環境に合った運転を自動的に選択。これらによって15年前
のエアコン比でCO2排出量を年間約2.8t削減し、年間の電気代を約5万円低減する。
天井埋め込み型の室内機は、センサーで人の有無や位置、足元の温度を検知して4つのフラ
ップを個別に動かして送風。暖房時は人がいない方向から風を出し、直接人に風を当てない
状態で足元温度を約3℃上げるほか、人の有無を感知して能力をセーブしたり、運転を停止。
消費電力やCO2排出量はリモコンで確認でき、リモコンには省エネ性を高める方法を表示する。
同社は、CO2排出量の約2割を業務用市場が占め、使用エネルギーの約4割が空調で消費され
ているとし、市場に残る約560万台の旧型エアコンの更新が不可欠と強調する。従来の快適性
を保つことで店舗の集客やオフィスの事務効率をダウンさせることなく省エネが可能なエア
コンのメリットを訴え、更新を促していく。(日経BP環境経営フォーラム)
ソース:ECO JAPAN
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/news/20100208/103136/