日機装はベトナム・フンイエン省に建設していた航空機用部品の工場が完成、設備導入や操作試験を
経て5月までに本格稼働させる。同工場では主に米ボーイング「777」向けのブロッカードアやエンジンを
覆うナセルの周辺部品を生産する。同社は2013年までにベトナムで50億円の売上高を目指す。
同工場で生産するブロッカードアは、ジェットエンジンの逆噴射装置向けのパネル状部品で、航空機部品
メーカーの米スピリット・エアロシステムズに供給する。稼働当初は従業員15人でスタートし、今後60人
程度まで増やす。日機装は08年に円高対策や製造コスト削減のため、同工場建設を決定。このため
現地子会社ニッキソウベトナムを設立し、約9億円をかけて整備していた。
工場内には複合材成形用オートクレーブ(圧力釜)、多軸加工機、炭素繊維素材保存用冷凍庫、
非破壊検査装置を導入する。
▽ソース:日刊工業新聞 (2010/02/05)
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0120100205babd.html