金沢医科大発のバイオベンチャー企業「FDD−MB」の設立式典は1日、内灘町の同大で
行われた。母体の血液から採取した胎児のDNAを分析する「FDD―MB」に関する知的
財産の管理を行い、胎児の救命などを目指す医療技術を国内外に発信する。
文部科学省の知的クラスター創成事業の採択を受け、石川、富山両県が取り組む「ほくりく
健康創造クラスター」の研究成果などを基に発足した。資本金は1100万円で、代表取締役
は高林晴夫准教授が務める。
高林氏によると、FDD―MBは妊娠、出産を経験した女性の血液に残る胎児の細胞から
DNAを分析し、女性の健康維持や胎児の救命治療に役立てる。羊水検査などの肉体的な
負担軽減も目指すという。2008(平成20)年9月には金沢医科大内にFDD−MB
センターが設けられている。
式典には約20人が出席し、高林氏があいさつ、山下公一理事長、山田裕一学長らが祝辞を
述べた。
ソース:北國・富山新聞ホームページ
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20100202104.htm