昨年12月 17か月ぶり前年上回る
名古屋税関が28日発表した昨年12月の貿易統計(速報)は、管内(東海3県と静岡、
長野県)の輸出額が前年同月比7・2%増の1兆1984億円で、17か月ぶりに前年同月を
上回り、輸出の回復傾向が鮮明となった。中国向け輸出は58・6%増の1923億円となり
、全体を押し上げた。特に「自動車(完成車)」が3・3倍、「自動車部品」は2・1倍と
大幅に増え、中国経済の成長ぶりを裏付けた。
欧州向けも自動車関連を中心に回復し、欧州全体で0・6%増の1703億円と、23か月
ぶりに前年同月を超えた。米国向けは14・9%減の2672億円と28か月連続で前年同月
割れとなったが、「航空機類」(46・3%増)など一部では回復の兆しが出ている。米ボー
イングの次世代主力機「787」向け部品の輸出が下支えしたとみられる。
2009年の輸出額は、前年比40・7%減の11兆4519億円で、減少幅は過去最大と
なった。「自動車(完成車)」は51・7%減の3兆4145億円で1996年以来13年
ぶりの低水準となった。09年の輸入額は、原油価格の下落などで、39・7%減の6兆
812億円。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は41・9%減の5兆3707億円の
黒字だった。
ソース:YOMIURI ONLINE
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_k/ckei100129_1.htm