北陸電力は28日、2010年3月期の連結業績予想を下方修正した。経常利益は200億円と従来
予想を150億円下回る。志賀原発(石川県志賀町)2号機で非常用ディーゼル発電機の油漏れ
に伴う「想定外」の運転停止期間が約80日間に及び、電力供給を代替した火力発電の燃料費
などが膨らむ。二酸化炭素(CO2)排出量も増え、原発停止が経営に与える影響の大きさを
裏付けた。
10年3月期の経常利益は昨年5月に志賀1号機が営業運転を再開したことが寄与し、前期の
2.4倍に拡大する。
ただ、同11月に4カ月の定期検査を終えて営業運転に入る予定だった志賀2号機は、非常用
ディーゼル発電機の相次ぐ油漏れトラブルで運転停止が長期化。「80日くらい」(北陸電の
三鍋光昭常務)の予想外の停止を強いられたことで、火力発電の燃料費が80億円程度かさむ
ほか、関西電力や中部電力への電力融通に伴う収入も減り、従来予想よりは利益が大幅に目減
りする。
ソース:日経ネット
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20100128c6b2802s28.html