めっき装置製造の三隆製作(浜松市、鈴木通正社長)は、めっき加工に伴う二酸化炭素
(CO2)の排出量を従来の半分に減らせる亜鉛めっき装置を開発した。装置の形を工夫して、
これまでの37%の電力消費量で加工できるようにした。環境対策やコスト削減に取り組む
自動車部品会社などに売り込む。
電気めっきはネジを円筒状のかご(バレル)に入れ、金属を溶かしためっき液に浸し電流を
流す。新装置は通常はふたでふさぐバレルの両端に直径数十センチメートルの穴を開けた。
バレル内の亜鉛濃度が一定に保たれるため、めっき効率が改善する。
陽極をバレル内に設置し、電気抵抗を減らした。陽極は従来、バレル外に設置するため、
バレル自体が電気抵抗となり、エネルギー効率が悪化する原因となっていた。
亜鉛めっき加工は金属の腐食やさびを防ぐために自動車部品など幅広い分野で使う。新装置
はネジやボルトを亜鉛めっきから高温で焼いて強度を高めるベーキング炉まで自動で加工
できる。
ソース:日経ネット
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20100127cfb2703q27.html