【決算】新日鉄の10-12月期、経常益433億円　通期見通しは下方修正［10/01/28］

新日本製鉄が28日に発表した2009年10〜12月期の連結決算は、経常利益が
前年同期比71％減の433億円だった。
前年比では大幅減益だが、足元では粗鋼生産が回復してきており４四半期ぶりに
経常黒字を確保した。
中国を中心にアジア向け鋼材輸出が好調だった。
ただ国内の鋼材需要が建設不振で想定より悪いため10年３月期通期の業績見通しは
下方修正した。

通期の経常利益は従来予想を100億円下回り97％減の100億円になる見通し。
鋼材輸出は引き続き伸びるが、住宅着工戸数の減少や公共工事絞り込みなどで
国内の建築向け鋼材が不振に陥っている。
従来ゼロ円としていた最終損益は150億円の赤字（前期は1550億円の黒字）になる
見通し。最終赤字転落は７期ぶり。

未定としていた年間配当は1.5円（前期は６円）とする。

市場では通期業績見通しについて上方修正を期待する見方が多かった。
前場で前日比８円（２％）上昇していた株価は午後１時の下方修正発表直後に
２％強の下落に転じた。

ソースは
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100128ATGD2801028012010.html
新日本製鉄　http://www.nsc.co.jp/
平成22年3月期　第３四半期決算短信（17ページ） [PDF 494kB]
http://www.nsc.co.jp/ir/data/20100128113032_1.pdf
業績予想の修正に関するお知らせ（1ページ） [PDF 61kB]
http://www.nsc.co.jp/ir/data/20100128113032_2.pdf
配当予想の修正に関するお知らせ（1ページ） [PDF 15kB]
http://www.nsc.co.jp/ir/data/20100128113032_3.pdf
株価　http://company.nikkei.co.jp/index.aspx?scode=5401

アジア向けで稼いでるのが危険だな
絶対に長続きしない

ＣＯ2削減、新日鉄が中国に先進技術　排出枠取得めざす

　新日本製鉄は中国鉄鋼大手の馬鞍山鋼鉄（安徽省）に二酸化炭素（ＣＯ2）の
排出量削減につながる先進技術を供与する。今後、馬鞍山鋼鉄以外の中国鉄鋼
メーカーにも同技術を広め、途上国で削減した排出量を自国の削減分にカウント
できるＣＤＭ（クリーン開発メカニズム）による排出枠の取得を目指す。
中国はＣＯ2排出量が世界最大で環境対策も遅れているため、日本国内より効率
よく排出量を減らせる可能性がある。
　馬鞍山鋼鉄に供与するのは製鉄工程で使う石炭を乾燥させる新日鉄の独自の技術。
コークス炉の廃熱を利用し、石炭をかき混ぜながら短時間で脱水する。燃料消費量
を10％削減できる。(10:03)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091002AT1D3003201102009.html