【企業戦略】北陸の製造業、イタリア足場に欧州狙う…中国市場と両面作戦[10/01/27]

このエントリーをはてなブックマークに追加
1依頼@台風0号φ ★:2010/01/28(木) 01:13:09 ID:???
 北陸の製造業で、イタリアを足場に欧州市場を開拓する動きが出てきた。澁谷工業(金沢市)は26日までに、
ボトリング事業などでミラノ近郊のベンチャー企業と業務提携した。主力の同事業での欧州進出は初めてで、
欧州全域に拡販を狙う。小松精練(能美市)はイタリアの高級ブランドとの関係強化を進めており、新興の
中国市場だけでなく、欧州の成熟市場も攻める両面作戦を展開している。

 澁谷工業の提携先はイタリア・ミラノ近郊のマクロラベリング社。従業員は約10人で、ワインの瓶などの
ラベルを貼(は)る機械を製造、販売している。

 澁谷工業は欧州に拠点がなく、協力会社を探していたところ、マクロ社の存在を知り、販売協力や製造委託、
技術供与などを進めていくことで合意。18日付で包括的な業務提携契約を交わした。

 マクロ社を通じて欧州メーカーに対し、食品や化粧品、シャンプー・リンスなどの瓶詰めを行う小型の
充てん機を中心に販売していく。マクロ社の工場での生産やラベルの共同開発も検討しており、将来的な
資本提携も探っていく考えだ。

 澁谷工業は北米、東南アジアなど海外展開もしているが、欧州はワインやビールの本場で、ドイツに2大
メーカーがあるため、これまで食い込めないでいた。ただ、イタリアは大手のボトリング企業が少なく、
欧州市場への足場にしやすいという事情があったという。

 一方、小松精練はイタリアで、高級ブランドに自社で開発した素材を採用してもらうことに力を入れている。

 イタリアを狙うのは「一ブランド当たりの販売量は小さくても、世界への波及効果が大きい」(中山賢一会長)の
が理由だ。有名ブランドへの採用が決まれば、世界中の店舗で同社の素材が発信され、他国のアパレルからの
受注が見込めるという。

 好例は、漆をイメージしたファッション向け素材「ルガーノ」。2007年に発売し、イタリアの有名ブランドに
採用されたことがきっかけで、日本国内や中国のブランドから引き合いが急増。08年の販売量は約250万
メートル、09年は約500万メートルと、不況以前に掲げた3年後に500万メートルの目標を達成した。

 同社は「他の素材に比べて、好調さが際立っている」とし、今後、国際営業部としてイタリアでの商談会や
出張の回数を増やし、欧州市場の開拓を一段と進める方針だ。

 北陸の製造業では、国内市場がしぼむ中、成長を続ける中国に進出する動きが加速しているが、イタリアなど
欧州市場も狙うことで、中国への一極集中リスクを分散することができる。「欧州市場で浸透すれば企業ブランド
も高まり、新興国を含めた世界市場で戦いやすくなる」(流通関係者)との声もあり、中国一辺倒でない海外
戦略を描くメーカーが増えそうだ。

▽ソース:富山新聞 (2010/01/27)
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/K20100127303.htm
2名刺は切らしておりまして:2010/01/28(木) 01:15:14 ID:9nyzGGrS
ローカルな話題だなぁ
3名刺は切らしておりまして
機械ならイタリアを足場にした欧州展開なんて珍しい話じゃないしね。