甲府商工会議所と県水晶宝飾連合会が進める宝石の地域ブランド「Koo―fu(クーフー)」の
新作17作品を紹介する「Koo―fuコレクション2010」の発表会が25日、東京・北青山の
イタリアンレストランで開かれた。
国のJAPANブランド育成支援事業の最終年度を迎えた今回は、販売に直結する商品開発を目指した。
2010年度からアジア各国への輸出を目指すプロジェクトを始めるため、初めてインドの
宝飾業コンサルタントを招いて意見交換した。
3回目となる今回のテーマは「Natural grace(自然で繊細な優美)」。
ブドウの葉をあしらった水晶をくりぬき、その中でアメシスト製の紫色のブドウが揺れるネックレスや、
山梨の山々が生み出す水をイメージした指輪など多彩な新作が並んだ。
小売価格10万円台のネックレスから646万8000円の指輪の3点セットまで、幅広い価格帯となった。
Koo―fuブランドを名乗るには、
〈1〉プラチナ合金「Pt950」
〈2〉金の合金「K18WG」
〈3〉宝石の裏側に彫り込みを入れる加工技術「インタリオ」
――の三つの素材や技法のいずれかを取り入れることが条件だったが、今回はホワイトゴールドの
K18WGのほかに、イエローゴールドやピンクゴールドの金の合金を新たに開発した。
従来の素材と比べ硬度が2倍程度あり、傷つきにくいという。
09年まで2回の発表会では、従来とは異なる発想によるデザイン力の強化を目指したが、
今回は、宝石デザイナーで県立宝石美術専門学校長の青島みどりさんが商品開発アドバイザーを務め、
各社の販売戦略を意識した商品を開発したという。
今回の新作と、新作を基に作った価格の安い普及商品は、27〜30日に東京ビッグサイトで開かれる
バイヤー向けの国際宝飾展に出品する。
発表会に招かれたインドの宝飾業コンサルタント、プラサッド・カプレさんは
「日本の商品は高品質でイメージが良い。インド市場ではプラチナは普及していない素材なので、
品質をアピールできれば売り込める可能性はある」と話した。
Koo―fuブランドは甲府市の山交百貨店の常設専門店と県地場産業センター「かいてらす」の
販売コーナーで購入できる。
ソースは
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20100125-OYT8T01352.htm ブドウの葉の形をした水晶の中に、アメシスト製の紫色のブドウをあしらったネックレス
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20100125-183970-1-L.jpg デザイナーから説明を受けるインドの宝飾業コンサルタント、プラサッド・カプレさん(右)
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20100125-183982-1-L.jpg