欧州連合(EU)議長国スペインのサパテロ首相は20日、ストラスブールの
欧州議会で記者会見し、EU域内の官民が一体となって電気自動車を開発する
計画を明らかにした。2月上旬のEU非公式競争力相会合で合意したい考え。
電気自動車の開発で中国や日本に対抗する狙いで、各国の開発競争が激しくなる
可能性が出てきた。
首相は「電気自動車の開発でEUが総力を結集することが重要」と指摘。
自動車業界に支援を提供するための共通の規制の枠組みや、共通の技術基準を
つくることを課題に挙げた。そのうえで「中国や日本は急速に電気自動車を
開発している」と述べ、EUの自動車産業の将来の競争力に強い危機感を示した。
EU域内では仏ルノー、仏プジョーシトロエングループ(PSA)が電気自動車の
開発で先行しており、PSAは年内、ルノーは来年にそれぞれ量販車を発売する予定。
ただ、両社の技術はいずれも日本の技術を導入したもので、電池開発などで日本勢に
大きく後れを取っている。
◎ソース
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100121ATGM2005L21012010.html