国土交通省九州地方整備局と福岡市、第3セクター・博多港ふ頭は新年度、同市東区の
人工島に、電動のコンテナ用クレーンを導入し、二酸化炭素(CO2)排出量や
エネルギーコストの削減を目指す実験を始める。
同局博多港湾・空港整備事務所によると、集積場とコンテナトレーラー間で行き来する
ディーゼルエンジンのトランスファークレーン(高さ約20メートル、幅約30メートル)
13基を8月から順次電動化。完全電動の新型4基も設置する。総事業費は約20億円。
試算では、エネルギーコストは1基当たり年間約180万円(約46%)の削減。
CO2排出量は17基で、約2100トン(約80%)削減した約675トンになる
見込み。また、給油、整備などの時間を約200時間節約できるという。
港に設置したコンテナ用クレーンを電動化するのは全国初で、同事務所は「低炭素
社会に貢献することも港の利用価値につながる。作業効率も上がるため、集荷増に
つながるだろう」と期待している。
ほかにも、冷蔵コンテナの保管場所に可動式屋根を設置して、温度を遮断することで、
省電力化も図る予定で、データは来年3月末までにまとめる。
●電動化されることになったトランスファークレーン
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20100119-076187-1-L.jpg ◎ソース
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/news/20100119-OYT8T01285.htm