米シティグループ:純損失6900億円 4四半期ぶり赤字転落−−10〜12月期
【ワシントン斉藤信宏】経営再建中の米金融大手シティグループが19日発表した
09年10〜12月期決算は、75億7900万ドル(約6900億円)の純損失となり、
4四半期ぶりに赤字に転落した。前年同期は172億6300万ドルの赤字だった。
公的資金返済を急いだことが業績に影響した形だが、貸し倒れ引当金として82億ドルを
計上するなど不良債権問題の根深さも裏付けた。09年通年では16億600万ドルの
赤字だった。
経営の健全性を示す普通株による自己資本比率は昨年12月末時点で9・6%を
確保した。
シティは08年秋のリーマン・ショック以降、米政府から2回にわたり総額450億ドルの
公的資金による資本注入を受けた。しかし、09年末までに米政府が普通株に転換して
保有する250億ドルを除く200億ドル全額を返済。発行済み株式の34%を保有する
米政府も、今年中にシティ株を市場売却する方針を示しており、今年末には事実上の
公的管理下から脱却する見通し。
http://mainichi.jp/select/world/news/20100120ddm008020034000c.html