新OS「ウィンドウズ7」で期待されたパソコンの売れ行きが、09年末商戦で不振だった
ことが、調査会社BCNの調査で明らかになった。
■景気悪化と薄型TVへの販売集中が原因
BCNの14日の発表によると、ウィンドウズ7の登場で注目を集めたパソコン市場は、
発売開始の10月には販売台数が前年同月比19.9%増だったものの、効果が長続きしな
かった。12月には1.8%増とほぼ横ばいになった。金額ベースでは、2.1%減となっている。
BCNは、「景気の悪化で可処分所得が減っていることに加え、薄型テレビに販売が集中
したことが原因では」と分析している。
一方で、薄型テレビの販売台数は前年同月比で65%と大きく伸びた。省エネ家電の購入者
に価格の一定割合を還元する「エコポイント」制度の効果で、9月から4か月連続で販売
台数が6割以上増加。金額ベースでは前年同月比で42.7%増となり、薄型テレビが本格的
に普及し始めた06年秋以降で最大の伸びを示した。
また、テレビとあわせて、レコーダーの販売台数も37%増と好調。特に、「ブルーレイ
ディスク(BD)」は初めてレコーダー全体の比率で7割を超え、普及が加速している。
BCNは薄型テレビの2010年の動向について、冬季オリンピック、サッカーワールド
カップなど、大きなスポーツイベントが販売を押し上げるものの、依然としてエコポイントの
効果がもっとも大きいと予想。前年同月比50〜70%程度の伸び率を維持できると期待
している。
ソース:YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20100114-OYT8T00934.htm