川勝平太知事は4日、就任後初となる年頭の記者会見で「東静岡駅南側の県有地に大学
まちを考えている」と述べて、県内の大学や短大が共同講座による単位互換などを進める
「大学コンソーシアム(仮称)」構想を推進する姿勢を正式に表明した。さらに「若者や
社会人が集えるナレッジキャピタル(知的創造拠点)を、東静岡と浜松の両方に持ちたい」
との考えも明らかにした。
東静岡に加え、浜松市の静岡文化芸術大付近を拠点として同構想を具現化する方針。
知事は静岡文芸大が4月1日に地方独立行政法人に移行するのに伴い就任する理事3人の
うち、常勤の研究教育担当の理事1人を公募する意向も示した。構想の推進に向け「県
全体の大学のネットワーク」づくりに力を発揮してもらうという。
東静岡駅周辺を拠点とする理由については、周辺に県営草薙総合運動場や県立大、県立
美術館などが位置することを挙げ、「若者が集う空間をつくり上げたい」と強調。留学生が
居住しながら勉強できる「学・住一体の大学まち」にすることにも意欲を示した。
また、静岡市などが求めている東静岡駅北側市有地へのアリーナ建設を見送り、静岡
学園跡地へ草薙体育館を移転新築する理由については、(1)関係者に現在地への愛着が
強い(2)新築中は現在の体育館が使用できるため、円滑に移行できる―などを挙げた。
その上で「これから関係者と協議して最終的に円満に解決したい」とし、同市が反発して
いることについては「にぎわいの空間をつくろうということに、小嶋(善吉)市長と何ら
変わるところはない」と述べた。
ソース:静岡新聞
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20100105000000000008