介護の職場を求めている人に求人情報を提供しようと、横浜市はインターネット上で市内の施設を検索
できる取り組みを開始した。最寄り駅を基準に、施設を調べられる仕組みで、求職者が利用しやすいよう、
ネットに施設情報をまとめた。同市によると、自治体がこうしたサイトを作るのは珍しいという。担当者は
「自宅から通える施設を探してもらえれば」と説明している。 (荒井六貴)
市健康福祉局によると、検索ができるのは、市のホームページ内にある「市介護人材求人情報提供システム」。
登録施設は、市内の特別養護老人ホームや訪問看護を担う事業所など約七百件で、うち求人を出しているのは、六百件超という。
検索の際、利用したい駅名や、正社員かパートかなどの雇用形態、資格の有無などを入力すると、条件に
当てはまる求人情報が閲覧できる。
情報には、施設の連絡先、賃金や勤務時間のほか、就職した際の職員教育の内容なども掲載されている。
ただし、市は施設への就職あっせんはしない。
市の担当者は「ハローワークのような手続きも不要で、気軽に利用してもらいたい」とPRする。
また、同市が四月から実施していた、ホームヘルパー二級の資格を提携する養成校二十六校で取得し、
市内の施設に就職した際、資格受講料の半額(上限四万円)を補助する制度は、十一月末までに目標の
千人を達成した。
制度が好評だったことから、市は来年二月末まで、五百人を追加することを決めた。担当者は「不況の
影響もあり、受講者はかなり増えている。求職と求人を合致させていきたい」と指摘した。
ソース:東京新聞 [09/12/22]
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20091222/CK2009122202000060.html