■4月から、最終調整
昨年秋から運航休止となっていた佐渡―新潟間の航空路線について、鹿児島県の
新日本航空(勝田洋海社長)が来年4月から運航を始める方向で県と最終調整に
入っていることが12日、わかった。
■県と鹿児島の会社
米国製の機体(定員5人)を使用し、1日4往復の運航を目指すという。乗客が
1人でも運航するが、ゼロの場合は運休できるようチャーター便のかたちをとり、
コスト削減を図る。料金は未定。
県は新日本と補助額など細部の交渉中。18日にも県担当者が同社へ出向き、大枠の
契約をする方向だという。
佐渡―新潟間を運航していた旭伸航空は2008年9月末に撤退した。パイロットの
確保が困難になったことが理由。県と佐渡市は旭伸に、年間赤字の9割にあたる6400
万円を補助していた。
新日本航空はパイロット育成のための訓練飛行を行っており、確保には問題ないと
している。10人程度で運営する予定で、地上勤務の職員は佐渡市と新潟市から募集
する方針。同社幹部は「以前の会社は9人乗り機材で搭乗率46%だった。定員を5人に
減らすことで十分採算は見込めるはずだ」と話す。同社は3人乗りの小型機も活用して
コスト削減に取り組むという。
佐渡―新潟便は生活上必要な航空路との考えから、県は早急に就航可能な民間会社を
探していた。
一方、泉田裕彦知事が実現を目指す佐渡―羽田間の路線については、県が新会社を
設立して運航することを検討している。この計画は佐渡―羽田間と同時に佐渡―新潟間の
就航も行う予定だ。ただ、収支の面などから県議会が強く反対しており、実現するか
どうかは不透明な状況。
新日本の幹部は朝日新聞の取材に対し「もし県が佐渡―新潟間を飛ばせば、うちが
やる意味がなくなるので撤退する」と語った。
ソース:asahi.com
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000912140005