国家公務員に10日ボーナスが支給された。平均支給額は64万7200円(平均年齢35.5歳)で、
昨冬より約4万5700円ダウンしている。
大幅税収減なのだから減額は当然として、減少率を比べてみると、公務員の“優遇ぶり”がクッキリだ。
経団連がまとめた大手企業の冬ボーナスは、前冬比で16.36%減だった。
一方、国家公務員の減少率はたったの6.6%。「もっと減らしていいんじゃないか」という国民の声が
聞こえてきそうだ。
楽天リサーチの調査によると、「今冬ボーナスは支給されない」「支給されるかどうか分からない」が
約4割に達している。なんともお寒い状況だが、これまで調査結果のある冬ボーナス支給額を
会社別に見てみると、「うらやましい……」のタメ息しか出ない高額組もある。
トップはいつもと同じく任天堂。家庭用ゲーム機「Wii」の失速が伝わり、株価も冴えないが、
ボーナス支給額を見る限り超優良企業の座をキープだ。
「ウチは業績連動型のボーナス支給ではありません。それに若干ですが、昨冬より平均支給額は
下がっています」(任天堂関係者)
2位以下は以下の表の通り。昨冬、軽く100万円を超えていたトヨタやホンダが販売不振や
円高の影響で大幅ダウン。もっとも高額トップ20とはいえ、昨冬を上回ったのは武田薬品、JT、
東宝など数社だけで、あとは軒並み減少している。
「最終的な平均支給額は、夏に続き2ケタ減になるでしょう。ただ夏は、政府の定額給付金が
それなりに消費を支えました。しかし、今冬は定額給付金の支給はないし、ボーナス減が家計を
直撃します。消費不況がより深刻になる心配があります」
(第一生命経済研究所の新家義貴主任エコノミスト)
来夏は上向く?
「残念ながら期待薄です。よくて横ばいだと思ったほうがいい」(前出の新家氏)
鳩山政権は一刻も早く庶民のサイフを潤す経済政策を打つべし。そうじゃないとサラリーマンの
暴動が起きかねない。
◇社名/支給額/平均年齢
◆任天堂/145.3/※35.4
◆武田薬品工業/116.7/M35
◆JFEスチール/110.5/M39
◆JT/105.5/M35
◆日本IBM/100.6/37.6
◆東宝/99.4/34.7
◆住友金属工業/99.0/M39
◆東京製鉄/97.0/M39
◆アサヒビール/95.8/M35
◆アステラス製薬/95.8/M30
◆塩野義製薬/95.1/M35
◆第一三共/94.5/M30
◆NTTドコモ/94.1/M40
◆トヨタ自動車/93.0/37.7
◆ホンダ/91.5/41.2
◆JR東海/91.4/M35
◆小林製薬/90.5/35.4
◆日清食品HD/89.3/M35
◆デンソー/88.0/39.6
◆カゴメ/87.5/36.8
支給額は単位=万円。平均年齢は組合員平均、ただし※は従業員平均、Mはモデルケース
http://news.livedoor.com/article/detail/4502097/